天秤座の星模様
翼を広げて
今週、双子座エリアに太陽と金星(愛と幸運)、木星(成長・拡大)が運行しています。
天秤座も双子座も同じ「風(大気)のエレメント」に属し、調和的に繋がる関係です。双子座エリアに多くの星が運行する今週から6月中旬までは、打てば響くような対話や、知的探求心を満たしてくれるものに出会えるとき。旅行運も上がります。爽やかな風に後押しされる幸運期です。
また今週の双子座では、太陽と金星が恒星アルデバランに重なります。その影響で、“叡智”に触れたくなりそうです。宗教や哲学の本を読んでみると新たな知見を得ることができるでしょう。
精神的な導き手となる存在に出会えるかもしれません。また、海外の文化や芸術について学ぶことが楽しくなりそうです。
木星が水瓶座エリアを逆行している冥王星(運命)と調和的に繋がることにより、天秤座には追い風が吹いてきます。過去にやりきれなかったこと、心残りになっていることに再挑戦できるかもしれません。
牡羊座エリアの火星(勇気)がカイロン(魂の傷)と重なると、パートナーや近しい人と喧嘩しやすくなりそうです。「自分は大切にされていないのでは」と心が重たくなってしまうかもしれません。しかし、実際はただの誤解がもとだったりもします。むやみに思い詰めないようにしましょう。
今週の全体の空模様
加速する言葉たち
「人は自分の言葉を聞いて理解してもらうためだけに語ります。ですから表現の最初の美は明晰さです。これによって、自分の想いが、言葉のやりとりが要求する完全な忠実さを伴って、他者の精神のうちにもたらされるのです」
───イヴ=マリー・アンドレ神父『美についての試論』
今週は全体的に風通しが良く、強い光が世界を貫いていくような星の配置。
双子座エリアで、太陽と金星(愛と喜び)が、関わる天体のエネルギーを増幅させる恒星アルデバランに重なります。双子座太陽の知的で爽やかなエッセンス、金星の華やかさ、アルデバランの力強さという三重奏が響き渡るとき。
鮮やかな語り口で人々を魅了する人が活躍しそうです(コメンテーター・政治家・批評家・アーティストなど)。とくに金星が女性天体であることから、女性たちの声が世の中で大きく取り上げられるようなイメージが浮かんできます。
また、アルデバランが登場するときは、「誠実さや高潔さがあれば天の助けを得ることができ、競り勝つ力が手に入る」と言われています。そのため今週は、勝負に出るには良いタイミング。信念をもって挑戦してみましょう。
先週末26日に双子座エリアに入った木星(成長・拡大)は、水瓶座エリアを逆行している冥王星(破壊と再生)と調和的に繋がっています。物事を何でも拡張していく木星と、時代の変革を促していく冥王星。この繋がりから浮かび上がってくるキーワードは「激しい情報戦」「言葉による革命」「白熱する議論」「暴露される過去」など。
世の中に跋扈する差別や欺瞞という“妖怪”に向けて、鋭い批判の矢が次々と放たれそうです。未来を案じる人々が舌端火を吐く様子が浮かび上がります。そこから、社会の空気が大きく変わっていくでしょう。
牡羊座エリアを運行する火星(勇気・意欲)は小惑星カイロンと重なっていきます。カイロンは、「魂に刻まれる傷・痛み」を意味し、傷を直視させることで心を鍛えようとします。
「自分」という存在に対する自信や信頼が揺らいでしまうかもしれません。過去に受けた心の傷がえぐられるように感じる人もいるかもしれません。けれど、それは健全な自尊心を得るための重要なステップです。生そのものを喜び、「自分が自分である」ということを肯定していきましょう。
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