天秤座の星模様
守られて育つ
天秤座にとって、牡牛座エリアは「強い連帯」や「継承」を意味し、他のものと深く繋がることで自らに根本的な変容を促す場所です。ここに太陽(メインテーマ)、金星(愛と喜び)、木星(拡大)、天王星(改革)、水星(情報)の5天体が並びます。
今、自由度が低くルールが多い場所にいるとしても、そこからとても大きなものを得られそうです。他者と深く付き合うことでしか理解できないものがあると、学んでいくでしょう。
水星が冥王星(運命)とぶつかり合う角度をとると、自分の影響力を実感しそうです。熱烈なファンレターをもらうようなこともありそう。
19日は太陽と木星が重なります。心優しいメンター的な人に道を照らしてもらうイメージが浮かびます。強力なサポートを受けているからこそ、自分は逞しく生きていられるのだと気がつくかもしれません。ずっと修練してきたことの成果が目に見えたりもするでしょう(稀な配置で、同じ形で次に起こるのは2047年4月)。
金星と天王星も重なります。特別な道具を手に入れて嬉しい気持ちになりそうです。もしくは、思いもよらなかった素晴らしいギフトを譲り受けるかもしれません。
また、牡羊座エリアを火星(意欲)が、月を除く全ての他天体とコンタクトを取らないまま運行しています。パートナーとの間に喧嘩の火種が発生しそうなとき。うっかり相手の痛いところを突かないように気をつけましょう。
今週の全体の空模様
立ち止まることの大切さ
「加速(スピード)化や過剰な活動(ハイパー・アクティビティ)は、時間的な幅を許容しない。そのため、未来は延長された現在という意味に切り詰められてしまう。だが、この延長された現在には、他なるものへの眼差しを許容する否定性が欠けている。それに対して、憤慨は現在をその全体において問う。そのために、現在の中で中断し手を休める必要がある」
───ビョンチョル・ハン『疲労社会』
牡牛座の持つ“ゆっくり進むパワー”が世の中を包みます。
16日に水星(情報・コミュニケーション)が牡牛座エリアに入り、同エリアには、太陽、金星(愛と喜び)、木星(拡大)、天王星(改革)、水星と5天体が並びます。そのため、牡牛座エッセンスの豊満でエレガントなムードがゆったりと広がっていきます。そこには自然の恵みや美といった象意も含まれているので、季節の花々も輝いて見えるでしょう。
今週は、猛スピードで変化していく現代社会の中で“立ち止まる”ことができそうです。今まで深く顧みていなかった物事を見つめられるでしょう。そして、前進するために看過していた理不尽さに対しても、きちんと怒ることができるはず。そこから、新しく未来を創造していこうという意欲が湧いてきます。
しかしながら、水瓶座エリアから水星にぶつかってくる冥王星の影響で、穏やかなままは過ごせないかもしれません。冥王星の力により、何かが“暴かれ”たり、ショッキングな情報が流れやすくなったりしそうです。
牡牛座は「財産」や「強欲さ」を司りますが、冥王星を今週擁する水瓶座は、「公平性を求める」「改善要求」などの意味を持っています。そのため、権力者の不正なお金にまつわるニュースが出てきそうな気配があります。その一方、人々の財産を脅かすようなルールが提案される可能性も高まりそうなときです。
また、19日には太陽に木星(拡大)が重なります。太陽は「世界の全てを照らす光」であり、欺瞞を可視化する力も持っています。その太陽の輝きが木星によって強まり、世界を満たしていくのが今週。傲慢な者が持つ暴力性や醜さが露呈し、“正義の顔をした悪”の本性が明らかになるかもしれません。
金星(愛と喜び)と天王星(改革)も重なっています。それによって、「愛と喜びを継続させるには、どのような改革が必要なのか」といった議論も増えていくでしょう。全ての人が豊かに過ごせる社会を真剣に目指す場面が想起されます。
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