水瓶座の星模様
根を張る場所
水瓶座にとって牡牛座エリアは「家族と家庭の部屋」であり、基盤や帰属コミュニティを表す場所です。ここに太陽(メインテーマ)、金星(愛と喜び)、木星(拡大)、天王星(改革)、水星(情報)の5天体が並びます。
大地にしっかりと根を張るのが牡牛座のエッセンス。しかし、どの土地にも縛られないのが水瓶座のエッセンスです。今週は否応なく「居場所」との関係について向き合うことになりそうです。
16日、水星(コミュニケーション)が冥王星(破壊と再生・運命)とぶつかり合う角度を取ります。自分の放った一言が、家族や仲間に大きな影響を与えるかもしれません。痛みを伴う対話をしていかなければならないでしょう。
19日は太陽と木星が重なります。「根を張る」「育てる」といった行為に覚悟を持って向き合えるタイミングです。家庭を持つ、家族を増やす、もしくは不動産を購入するなどの大きな決断を星が後押ししてくれるでしょう。
また、太陽のもたらす“隅々まで照らす力”と、木星の“拡大する力”によって、家族の抱えている事情を理解する機会が訪れそうです(稀な配置で、同じ形で次に起こるのは2047年4月です)。
金星と天王星も重なります。へそくりや家族に秘密にしていた宝物など、家の中に隠していたものがあれば見つかってしまうでしょう。隠したいものは家から出しておきましょう。
今週の全体の空模様
立ち止まることの大切さ
「加速(スピード)化や過剰な活動(ハイパー・アクティビティ)は、時間的な幅を許容しない。そのため、未来は延長された現在という意味に切り詰められてしまう。だが、この延長された現在には、他なるものへの眼差しを許容する否定性が欠けている。それに対して、憤慨は現在をその全体において問う。そのために、現在の中で中断し手を休める必要がある」
───ビョンチョル・ハン『疲労社会』
牡牛座の持つ“ゆっくり進むパワー”が世の中を包みます。
16日に水星(情報・コミュニケーション)が牡牛座エリアに入り、同エリアには、太陽、金星(愛と喜び)、木星(拡大)、天王星(改革)、水星と5天体が並びます。そのため、牡牛座エッセンスの豊満でエレガントなムードがゆったりと広がっていきます。そこには自然の恵みや美といった象意も含まれているので、季節の花々も輝いて見えるでしょう。
今週は、猛スピードで変化していく現代社会の中で“立ち止まる”ことができそうです。今まで深く顧みていなかった物事を見つめられるでしょう。そして、前進するために看過していた理不尽さに対しても、きちんと怒ることができるはず。そこから、新しく未来を創造していこうという意欲が湧いてきます。
しかしながら、水瓶座エリアから水星にぶつかってくる冥王星の影響で、穏やかなままは過ごせないかもしれません。冥王星の力により、何かが“暴かれ”たり、ショッキングな情報が流れやすくなったりしそうです。
牡牛座は「財産」や「強欲さ」を司りますが、冥王星を今週擁する水瓶座は、「公平性を求める」「改善要求」などの意味を持っています。そのため、権力者の不正なお金にまつわるニュースが出てきそうな気配があります。その一方、人々の財産を脅かすようなルールが提案される可能性も高まりそうなときです。
また、19日には太陽に木星(拡大)が重なります。太陽は「世界の全てを照らす光」であり、欺瞞を可視化する力も持っています。その太陽の輝きが木星によって強まり、世界を満たしていくのが今週。傲慢な者が持つ暴力性や醜さが露呈し、“正義の顔をした悪”の本性が明らかになるかもしれません。
金星(愛と喜び)と天王星(改革)も重なっています。それによって、「愛と喜びを継続させるには、どのような改革が必要なのか」といった議論も増えていくでしょう。全ての人が豊かに過ごせる社会を真剣に目指す場面が想起されます。
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