牡牛座の星模様
不死鳥のように
9日の新月は牡牛座にとって、「目に見えないもの」を意味する場所で起こります。ここは、深い海の底のように普段は感知できない心の部分を表しています。
目に見えなくても、実はそこにはいろいろな感情や記憶、もしくは自分で意識すらしていない考え方などがひしめき合っているため、実生活を形作っている重要な要素なのです。
牡羊座新月から半年後の牡羊座満月までの期間には、当たり前だと信じていた世界が覆り、ショックを受けるかもしれません。それでもたくましく生きていくために、燃えて生まれ変わる不死鳥のような心で立ち向かっていきましょう。
新たな世界を受け止めていくことで、精神的な強さが手に入りそうです。アファメーションは「心の揺れを真摯に見つめること」をテーマにしましょう。
また、今週は牡羊座エリアで、太陽と逆行中の水星(思考・コミュニケーション)が重なります。深層心理に染みこんでいる、小さい頃の記憶が不意に蘇りそうなタイミングです。
海底の沈没船の中に光が差し込み、忘れられていた宝物がそれをキラキラと反射するイメージです。思い出が心を慰め、整えてくれるでしょう。
魚座エリアを運行する火星(闘志・意欲)と土星(試練・節度)の2天体が重なると、真面目さを茶化さずに、一緒に分かち合える人が真の友達なのだと感じられそうです。今週は誰かと真剣な話をしたくなるかもしれません。
今週の全体の空模様
どんな苗を植えるのか
9日の未明に牡羊座エリアで新月が起きます。この新月は、地道な研鑽によって得た強靭な自立性(命を燃やし生きる力)を、他者を助けるために用いるという課題をもたらします。
畑を耕し、柔らかくなった土に苗を植えるイメージが浮かんできます。その苗はやがて大きな実をつけ、自分も人も豊かさを受け取ることができるでしょう(苗は「可能性」を意味してもいます)。
自分の才能やスキルなど、手元にある可能性(苗)を人のために活かしていけるかどうかが問われるのかもしれません。利他的な行いによって、自己肯定感も育っていきます。
しかし、いざ挑戦してみても簡単にはいかないかもしれません。この新月は日蝕を伴っており、小惑星カイロンも重なります。カイロンは、魂の治癒や困難克服のためにまず痛みを直視するよう促してきます。そのため、苗を植えようとしているところに突然嵐がやってくるように、イレギュラーな試練が訪れるかもしれないのです。
嵐がもたらすものが被害だけにならないように「せっかく転んだのだから、何か掴んで立ち上がろう」という気概や工夫が必要になるのかもしれません。
さらに、新月のタイミングで、魚座エリアを運行する火星(闘志・意欲)と土星(試練・節度)の2天体が重なります。そのため、全体にシリアスな雰囲気が強まります。
それでも、鍵は利他性。「私だけが助かればいいのではない。繋がる全ての人が助からなければ意味がないんだ」と気合いを入れて進まなければならない場面があるかもしれません。
また、新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。
各星座ごとにテーマが変わりますが、「どんなことも養分にし、可能性・長所(苗)を育てていく」ということは共通します。宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の魚座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
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