牡羊座の星模様
求めよさらば与えられん
今回の天秤座新月ー天秤座満月は、牡羊座の対向にある、「パートナーシップ」を意味する場所で起きています。
この半年間には「救済的な関わり」というテーマがありました。助けが必要な人に手を差し伸べる、自分が差し伸べられる側になる、の両方の出来事が起きたかもしれません。また、人間としての良心についても学ぶ機会があったでしょう。
そして今週の満月では、対人関係において、“望んでいたこと”が叶う場面があるかもしれません。仲良くなりたいと思っていた人と近づけることもあれば、逆に、恐れや否定的な感情を抱いていた相手と決別するような展開もあり得ます。
基本的には太陽からパワーを受けてアクティブになれる週ですが、それでもなんとなく物思いに耽ってしまうことがあるかもしれません。思考とコミュニケーションを司る水星は牡羊座エリアを運行し、月以外の天体とコンタクトを取らないでいます。
また、「隠されたもの・目に見えないもの」「無意識」などを意味する場所に、金星(愛と喜び)、火星(意欲)、土星(節度)、海王星(夢・スピリチュアリティ)が運行しています。この星々は、まるで座禅を組んで黙想しているようです。
この配置のもとでは、内省的な気分になり、誰かと話すよりも一人で考える時間を大切にしたくなるかもしれません。心を整え、浮かび上がってくる思念を観察すると良い週です。
今週の全体の空模様
みんなの願いを集めて
「もっと強く願っていいのだ/わたしたちは/明石の鯛が食べたいと/もっと強く願っていいのだ/わたしたちは/幾種類ものジャムが/いつも食卓にあるようにと/もっと強く願っていいのだ/わたしたちは/朝日の射す明るい/台所がほしいと」
——茨木のり子「もつと強く」
25日は天秤座満月。このタイミングで、昨年10月の天秤座新月で蒔いた種を収穫するイメージです。半年間に学んだこと、感じたことに区切りがつくとき。積み立ててきたものが“満期”となるのです。
天秤座新月では、「人と人が支え合い手を差し伸べ合う」がテーマでした。半年前の天秤座新月では、「窮地に立たされる人が増えるかもしれない」という気配が感じられました。
実際、この6カ月の間に自然災害や争いが続き、より多くの人が苦境に立たされています。目を開いて、人々を追いやり、苦しめているものをしっかりと確認していくことが重要な時期でした。
そうした中で、それまで知らなかったことを学んだ人も多いでしょう。その学びがさらに人道的アクションを呼ぶということも、あちこちで起きていました。「人を助けたい」と願う純粋な気持ちから、希望の光が生まれてきています。
天秤座満月は、「思考したものが現実になる(実体化する)」という意味を持つ度数にあります。さらに、運命を大きく動かす力を持つ冥王星と、調和的にコネクトしています。
だからこそ、この満月のもとでは、「綺麗ごと」を思い描いていかなければなりません。願ったことが叶いやすい週なので、“あるべき社会の姿”や“理想の未来”をあきらめないことが重要になるのです。
政治の在り方や公共の福祉、個人の生活も、もっと平和で美しく豊かなものになれるはずだと多くの人が心から願い求めれば、それが力となり世界をデザインしていきます。
しかし、その分、ネガティブな気持ちも現実に反映されやすいときです。自分の心の中を見つめ直して、後ろ向きな部分がないか注意してみましょう。たとえば「あの人は怖い人だ」と思えば、本当にその相手が「怖い人」として現れてきてしまいます。世の中に対しても、希望を失ってしまえばそれがそのまま現実となってしまうかもしれません。
心の中で思っていることが、周囲と響き合って目に見える形を取り始める週です。
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