牡牛座の星模様
楽観的かつ慎重に
モヤモヤを踏みしめながら進む週。
今週20日に、太陽が牡牛座にとって「隠されたもの」「深層意識」を意味する場所を運行し始めます。さらに、冥王星(極端さ)と海王星(融解)の力が太陽に加わり、世の中に対して貢献できていないと無力感に襲われるかもしれません。
具体的に何かアクションを求められているわけではなくても、世界で起こっているさまざまなことに心を痛め、焦りにも駆られてしまうでしょう。
落ち込む自分にとらわれすぎず、できることを少しずつ進めましょう。今週の星回りは、「縁の下の力持ち」的な役割を与えてくれそうです。
魚座エリアの金星(愛と喜び)と土星(節度・責任)のペアが、牡牛座エリアの木星(成長・拡大)と仲良くコンタクトします。この影響で、厳しくも優しい先輩に指導されて、成長が促されそうです。
もしくは、石橋を叩いて渡る慎重さを保ちつつ、夢と希望に満ちた未来を目指して自ら前進するのかもしれません。楽しいことや嬉しいこと、平和で美しい理想的な世界を思い浮かべることも、その歩みを支えてくれそうです。
22日までは、火星が水瓶座エリアにいるため、仕事の場で緊張しやすいとき。23日になると、火星は魚座エリアへと運行を進めます。緊張状態から解放されるでしょう。
ただし、こちらが設定した境界線をどんどん踏み越えてくる人とも遭遇しそうです。近くに寄せる人を慎重に選ぶのも大切です。
今週の全体の空模様
夢と希望と、戦う力
「枯れるのが悲しいのなら新しい花束を買う、絶やさずに買う」
——千種創一『千夜曳獏』
今週、3月20日に太陽が牡羊座エリアを運行し始めます。
牡羊座は、12星座のトップバッター。太陽が牡羊座エリアに入るタイミングが「春分」であり、西洋占星術での新年になります。
牡羊座は、生まれたばかりの赤ん坊のような生命力に溢れ、生きる喜びに燃えています。「自分が今ここにいる」ことを享受するサイン(星座)です。
今週は、牡羊座エリアに入った太陽のすぐ近く、扉一枚を隔てた隣室に海王星(夢とスピリチュアリティ)が佇んでいます。この海王星の気配が牡羊座の性格に合わさって、「夢見がちな冒険者」というムードが世界に広がっていきそうです。
さらに、冥王星(運命)が太陽と調和的に繋がります。大胆な方向転換や意識改革によって明るい社会を勝ち得ていくパワーを与えてくれそうです。
今週見られる春分図(春分時の星図)においては、冥王星と月とが向かい合っていることも大きな意味を持っています。冥王星は「破壊と再生」を司ります。次世代のために、社会の暗部にメスを入れる力も持っています。
この2天体が向かい合っていることで、社会政治や政治に対する意識を揺り動かす出来事が起こるかもしれません。デモに参加するなどして、意見を表明する人が増えていきそうです。
汚職や不祥事への批判や責任追及の声がさらに高まる予感もします。
同時に、まずは、自分の日々の行動から改めなければいけないということも突きつけられそうです。
愛と喜びを司る金星が、節度や責任を司る土星に接近しています。そして成長を司る木星と柔らかくコンタクトをしていきます。この動きにより、柔軟な問題解決力や粘り強く問題に取り組む姿勢がより重要視されそうです。
23日には火星(意欲・闘争心)が魚座エリアに移動します。火星が水瓶座エリアにいたときは、議論や交渉ごとにおいては「知性で推し進める」モードでした。それが週半ばには「情に訴える」作戦に変わるイメージです。
多くの人の心を一つにするためには、“正論パンチ”よりも愛やヒューマニティが効果的になります。
窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓