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3月11日〜3月17日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23〜12/21生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

射手座の星模様

一回休み

野原で寝転びたくなるような週。

今週は太陽(主題)、金星(喜び)、海王星(夢・融解性)、土星(責任)の4天体が魚座エリアを運行しています。さらに太陽が魚座の支配星である海王星に近づき重なることで、秩序を溶かすエネルギーが増していきます。

射手座のモデルとなるケンタウロスは、上半身が人間で下半身が馬。人間の知性と獣のたくましさという2つの要素を持っているのです。

人間の部分(上半身)で社会に適応していても、馬(下半身)として広い草原を駆け巡るパワーを秘めています。今週、その自由なものの見方で、仲間の役に立てそうです。

ただ、奔放なエネルギーが高まる分、社会的責任や人間関係を「足枷」と感じてしまいそう。「どうでもいい」と打ちやってしまいたくなるかもしれません。無理をせずに、仕事でも人付き合いでも休憩を入れていきましょう。

火星(意欲・闘争心)は「コミュニケーション」を意味する場所を運行しています。そして、「労働」を意味する場所を運行する天王星(改革)とぶつかり合っています。

職場で新しく配属された人とのやり取りで食い違いやトラブルが起きやすいタイミングです。「言った言わない」の水掛け論にならないよう工夫をしましょう。

水星(知性・思考)は「自己表現」を意味する場所を運行し、冥王星(運命)の気配を感じながら運行しています。運命の扉を開く鍵になるような出会い、もしくはその予兆が見られるかもしれません。

今週の全体の空模様

光の通路

「早朝の光がやさしく小屋の中に射し込んできた。私はその光をむさぼるように自分の目に入れた。光が目をとおして全身に流れ込んできた。自然の光のなんとやさしかったことか。自然の光は、大脳の中で発光する強烈なリクパの光と暗黒の中間にある、やさしい地球(ガイア)の光だった」
——中沢新一『精神の考古学』

今週は、太陽(メインテーマ)、金星(愛と喜び)、海王星(夢・スピリチュアリティ)、土星(責任・節度)の4天体が魚座エリアに集まります。この星の配置は、スピリチュアリティによって世界の奥深さや複雑さを垣間見る助けとなってくれるでしょう。

海王星はホームグラウンドにいることで力を増しています。そこに太陽が近づき、重なっていくので、神秘や精霊を感じるような体験が生命と魂を揺さぶりそうです。

そして、社会のほぼ全ての領域に覆いかぶさっている資本主義的感覚について、それが唯一の“正しさ”ではないのだと気がつくのかもしれません。硬直した価値観を柔らかくほぐしていけるとき。

金星(喜び・耽溺性)は12日に魚座エリアに入ります。魚座の持つ鷹揚さやロマンチックでメルティなエッセンスを金星は喜び、のびのびとエネルギーを発するようになります。

この影響で、心には潤いが必要だということが強く認識され、キラキラふわふわとしたものに癒やされたいと願う人が増えるでしょう。

魚座のエッセンスや、魚座の支配星・海王星のパワーがプラスに働くと、人々の意識の奥深くにある魂の海と繋がって、感情や生命エネルギーを膨らませていきます。身体だけでなく、魂もまた「自分」を構成する重要な要素であると気がつき、生き物として健やかな感覚を取り戻すことができそうです。

海王星のパワーがマイナスに働いてしまう場合は、厭世的なムードが高まりそうです。また、海王星の象意には「伝染病」も含まれるため、感染症が社会問題になることもあるかもしれません。十分な予防、対策を意識しましょう。

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