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3月11日〜3月17日 山羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の山羊座(12/22〜1/19生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

山羊座の星模様

他者との遭遇

人生設計を改めて楽しく考える週。

今週は太陽(主題)、金星(愛と喜び)、海王星(夢・スピリチュアリティ)、土星(節度と責任)の4天体が魚座エリアを運行し、さらに太陽が海王星に近づき重なることで、秩序を溶かすエネルギーが増していきます。

山羊座は秩序を司る土星を支配星に持つサインなので、秩序をなくして混沌を招くエネルギーを心地よくは感じません。ただ、魚座の生み出す“混沌”は、山羊座に棚ぼた的な益をもたらすことがあります。

ナイル川の氾濫が、カオティックな光景をつくりつつも土壌を豊かにしていく作用を持つのと似ています。今週は、新しいタイプの人との出会いが増え、価値観の違いに驚きつつも、世界を広げることができるでしょう。

火星(意欲・闘争心)は「所有」や「価値」を意味する場所を運行しています。そして、「自己表現・創造性」や「喜び」を意味する場所を運行する天王星(改革)とぶつかり合っています。名案が勢いよく浮かんでくるかもしれません。今よりもっと自分らしく生きるコツが掴めそうです。

水星(知性・思考)は、「居場所」「家族や仲間」を意味する場所を、冥王星(運命)の気配を感じながら運行しています。これからどのようなヴィジョンで人生設計していくのか、家族や仲間に相談するには良いタイミングです。

今週の全体の空模様

光の通路

「早朝の光がやさしく小屋の中に射し込んできた。私はその光をむさぼるように自分の目に入れた。光が目をとおして全身に流れ込んできた。自然の光のなんとやさしかったことか。自然の光は、大脳の中で発光する強烈なリクパの光と暗黒の中間にある、やさしい地球(ガイア)の光だった」
——中沢新一『精神の考古学』

今週は、太陽(メインテーマ)、金星(愛と喜び)、海王星(夢・スピリチュアリティ)、土星(責任・節度)の4天体が魚座エリアに集まります。この星の配置は、スピリチュアリティによって世界の奥深さや複雑さを垣間見る助けとなってくれるでしょう。

海王星はホームグラウンドにいることで力を増しています。そこに太陽が近づき、重なっていくので、神秘や精霊を感じるような体験が生命と魂を揺さぶりそうです。

そして、社会のほぼ全ての領域に覆いかぶさっている資本主義的感覚について、それが唯一の“正しさ”ではないのだと気がつくのかもしれません。硬直した価値観を柔らかくほぐしていけるとき。

金星(喜び・耽溺性)は12日に魚座エリアに入ります。魚座の持つ鷹揚さやロマンチックでメルティなエッセンスを金星は喜び、のびのびとエネルギーを発するようになります。

この影響で、心には潤いが必要だということが強く認識され、キラキラふわふわとしたものに癒やされたいと願う人が増えるでしょう。

魚座のエッセンスや、魚座の支配星・海王星のパワーがプラスに働くと、人々の意識の奥深くにある魂の海と繋がって、感情や生命エネルギーを膨らませていきます。身体だけでなく、魂もまた「自分」を構成する重要な要素であると気がつき、生き物として健やかな感覚を取り戻すことができそうです。

海王星のパワーがマイナスに働いてしまう場合は、厭世的なムードが高まりそうです。また、海王星の象意には「伝染病」も含まれるため、感染症が社会問題になることもあるかもしれません。十分な予防、対策を意識しましょう。

3月4日〜3月10日 山羊座の運勢【ブルータス週間占い】

窓際で作業をする蓮沼執太

窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓

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