水瓶座の星模様
魂の声に従う
新しい情報を得て、それまでの誤解に気がつく週。
今週は太陽(主題)、金星(愛と喜び)、海王星(夢・スピリチュアリティ)、土星(節度と責任)の4天体が魚座エリアを運行します。さらに太陽が、魚座の支配星である海王星に近づき重なることで、秩序を溶かすエネルギーが増していきます。
水瓶座は、物事を俯瞰で捉え、理性によって判断をしていくサインです。しかし今週は、魚座の力によって直感や本能が行動原理となりそうです。
そこから、今まで評価していなかったものに価値を見出すようになるでしょう。泥ばかりだと思っていた沼の底に、直感で砂金を見つけるようなイメージです。
火星(意欲・闘争心)は「自分自身」を意味する場所を運行しています。そして、「家族・家庭」や帰属コミュニティを意味する場所を運行する天王星(改革)とぶつかり合っています。
家族や仲間、自分を取り巻く環境に対して怒りを感じることがありそう。強い感情が湧き出て、関係性を変革することもできそうです。
水星(知性・思考)は、「コミュニケーション」を意味する場所を、冥王星(運命)の気配を感じながら運行しています。自分の本心をきちんと言葉にできるタイミングです。周囲に本当の気持ちを伝えることができ、道が整いそうです。
今週の全体の空模様
光の通路
「早朝の光がやさしく小屋の中に射し込んできた。私はその光をむさぼるように自分の目に入れた。光が目をとおして全身に流れ込んできた。自然の光のなんとやさしかったことか。自然の光は、大脳の中で発光する強烈なリクパの光と暗黒の中間にある、やさしい地球(ガイア)の光だった」
——中沢新一『精神の考古学』
今週は、太陽(メインテーマ)、金星(愛と喜び)、海王星(夢・スピリチュアリティ)、土星(責任・節度)の4天体が魚座エリアに集まります。この星の配置は、スピリチュアリティによって世界の奥深さや複雑さを垣間見る助けとなってくれるでしょう。
海王星はホームグラウンドにいることで力を増しています。そこに太陽が近づき、重なっていくので、神秘や精霊を感じるような体験が生命と魂を揺さぶりそうです。
そして、社会のほぼ全ての領域に覆いかぶさっている資本主義的感覚について、それが唯一の“正しさ”ではないのだと気がつくのかもしれません。硬直した価値観を柔らかくほぐしていけるとき。
金星(喜び・耽溺性)は12日に魚座エリアに入ります。魚座の持つ鷹揚さやロマンチックでメルティなエッセンスを金星は喜び、のびのびとエネルギーを発するようになります。
この影響で、心には潤いが必要だということが強く認識され、キラキラふわふわとしたものに癒やされたいと願う人が増えるでしょう。
魚座のエッセンスや、魚座の支配星・海王星のパワーがプラスに働くと、人々の意識の奥深くにある魂の海と繋がって、感情や生命エネルギーを膨らませていきます。身体だけでなく、魂もまた「自分」を構成する重要な要素であると気がつき、生き物として健やかな感覚を取り戻すことができそうです。
海王星のパワーがマイナスに働いてしまう場合は、厭世的なムードが高まりそうです。また、海王星の象意には「伝染病」も含まれるため、感染症が社会問題になることもあるかもしれません。十分な予防、対策を意識しましょう。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一