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2月19日〜2月25日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23〜10/23生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

天秤座の星模様

無駄を愛する

天秤座にとって魚座エリアは、「奉仕的労働」や「健康問題に対応する」ような場所です。天秤座と魚座は全くエッセンスが違うことから互いを理解するには努力や工夫が必要になる間柄ともいえます。

あえて共通点を探すならば、どちらも“平和を愛する性質”を持っています。しかし、天秤座は秩序を重んじ、物事を型に入れて整えます。一方魚座は、ルールからの解放や、緊張を緩ませることによって平和をつくろうとします。

19日に太陽(創造性)、23日に水星(知性・コミュニケーション)が魚座エリアに入ると、細々とした作業をやらねばならない状況が訪れるかもしれません。ときにはその作業が、効率が悪く無意味なものに思え、ストレスも感じるかもしれません。けれども、たとえ無駄に見えることでも、天に徳を積むつもりでこなしましょう。

また今週は、水瓶座エリアを運行する金星(愛と喜び)、火星(意欲・闘争心)が重なり、牡牛座エリアを運行する木星とぶつかり合います。思い切って行動したことが良い展開に繋がりそうです。瓢箪から駒が出るようなイメージもあります。

月は蟹座エリアから乙女座エリアを運行します。

19日~21日は仕事に励むと吉。22日~24日のお昼頃までは友人と交流するとリフレッシュできそうです。24日お昼以降~25日はセルフケアを大切にすることがおすすめです。

今週の全体の空模様

混沌の海へ

「この世界は、夢がつくられているのと同じ材質でできているにすぎない、と。夢とこの世と、そこにはなんの違いもない。起きていても眠っていても、あなたは自分だけの夢の世界に生きている。覚えておきなさい、世界はひとつだけじゃない。この世には人がいるのと同じ数だけたくさんの世界があるのだ。誰もがみな自分だけの世界に生きている。」
——OSHO『存在の詩』(星川淳訳)

今週は19日に太陽(創造性)が、23日に水星(知性・コミュニケーション)が魚座エリアに入ります。ここにはすでに土星(試練・節度)と海王星(夢・融解性)が運行しており、今週、4天体が魚座エリアに並ぶこととなります。

魚座は、物事を柔らかく受け止める性質の「柔軟宮」に属し、さらに、情緒的で他者との一体化を求める水のエレメントでもあります。

占星術では、12星座一回りを魂の一生になぞらえて「グランドサイクル」と呼んでいます。スタート地点の「誕生」にあたるのが牡羊座で、そこから魂は星座を追うごとに成長し、最後の魚座で“魂の世界”(死後)に還っていくと考えます。

魚座には、牡羊座以降の星座のエッセンスが全て融け合って含まれています。世界を包む大きな“魂の海”そのものが、魚座の本質です。そのため魚座は、世俗的な縛りや社会通念を超越し、見えない世界を尊ぶ性質があります。人生を“より高次なもの”のために捧げたい、というような衝動も持っています。

さらに、魚座は支配星に、“育てる力”を持つ木星と、スピリチュアリティや融解性を授ける海王星を擁しています。どこまでも広がるエネルギーに満ち、混沌の中でこそ真価を発揮する星座なのです。

先週は、「論理的であること、整然と物事を解説できる力が尊く価値がある」という水瓶座のムードに覆われていました。しかし今週からは、魚座の力によって、不可知で訳のわからないもので構成された世界が立ち現れてくるでしょう。言語化できない魂の深さと豊かさへの愛が強まるときです。

24日の夜には乙女座満月があります。乙女座新月からの半年間で、自分の「リブランディング」を進めてきた人も多いかもしれません。膠着状態から抜け出すため、あれこれ試行錯誤してきたことのなかに、ひとつの手応えを得られそうなタイミングです。浮き沈みを楽しみながら進めるルートが見つかりそうです。

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