蟹座の星模様
癒やしの時間
蟹座にとって魚座エリアは、神からのインスピレーションを授かる場所であり、「ここではないどこか」「体系的な叡智」を意味しています。蟹座も魚座も共に水のエレメントに属するサイン(星座)です。このエレメントは、水のように常に周囲の状況に導かれて流れ、周りのものと混ざり合いながら一つになっていく性質を持ちます。万物の命を育む存在でもあり、共感や感動といった心の動きと結び付けられています。
19日に太陽(創造性)、23日に水星(知性・コミュニケーション)が魚座エリアに入ると、ふと敬虔な気持ちになり、背筋が伸びるかもしれません。神秘的な加護を感じ勇気が出てきそうです。
慈愛こそが生きていくのに必要なものだと感じさせられることがありそうです。人に優しく接し、いたわることで、自分の心も癒やされるときです。
また今週は、水瓶座エリアを運行する金星(愛と喜び)、火星(意欲・闘争心)が重なり、牡牛座エリアを運行する木星とぶつかり合います。その影響で、素晴らしいギフトを受け取ることもありそうです。そこから新しい未来設計図を考えるきっかけが生まれるかもしれません。
月は蟹座エリアから乙女座エリアを運行します。
19日~21日は心身共に快調。元気が出てくるとき。22日~24日お昼頃までは、持ち物の整理整頓がおすすめ。24日お昼以降~25日は友人と交流するのが吉です。
今週の全体の空模様
混沌の海へ
「この世界は、夢がつくられているのと同じ材質でできているにすぎない、と。夢とこの世と、そこにはなんの違いもない。起きていても眠っていても、あなたは自分だけの夢の世界に生きている。覚えておきなさい、世界はひとつだけじゃない。この世には人がいるのと同じ数だけたくさんの世界があるのだ。誰もがみな自分だけの世界に生きている。」
——OSHO『存在の詩』(星川淳訳)
今週は19日に太陽(創造性)が、23日に水星(知性・コミュニケーション)が魚座エリアに入ります。ここにはすでに土星(試練・節度)と海王星(夢・融解性)が運行しており、今週、4天体が魚座エリアに並ぶこととなります。
魚座は、物事を柔らかく受け止める性質の「柔軟宮」に属し、さらに、情緒的で他者との一体化を求める水のエレメントでもあります。
占星術では、12星座一回りを魂の一生になぞらえて「グランドサイクル」と呼んでいます。スタート地点の「誕生」にあたるのが牡羊座で、そこから魂は星座を追うごとに成長し、最後の魚座で“魂の世界”(死後)に還っていくと考えます。
魚座には、牡羊座以降の星座のエッセンスが全て融け合って含まれています。世界を包む大きな“魂の海”そのものが、魚座の本質です。そのため魚座は、世俗的な縛りや社会通念を超越し、見えない世界を尊ぶ性質があります。人生を“より高次なもの”のために捧げたい、というような衝動も持っています。
さらに、魚座は支配星に、“育てる力”を持つ木星と、スピリチュアリティや融解性を授ける海王星を擁しています。どこまでも広がるエネルギーに満ち、混沌の中でこそ真価を発揮する星座なのです。
先週は、「論理的であること、整然と物事を解説できる力が尊く価値がある」という水瓶座のムードに覆われていました。しかし今週からは、魚座の力によって、不可知で訳のわからないもので構成された世界が立ち現れてくるでしょう。言語化できない魂の深さと豊かさへの愛が強まるときです。
24日の夜には乙女座満月があります。乙女座新月からの半年間で、自分の「リブランディング」を進めてきた人も多いかもしれません。膠着状態から抜け出すため、あれこれ試行錯誤してきたことのなかに、ひとつの手応えを得られそうなタイミングです。浮き沈みを楽しみながら進めるルートが見つかりそうです。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一