蠍座の星模様
ドラマは突然に
今週、蠍座にとって「家族と家庭の部屋」であり、基盤や帰属コミュニティを表す場所に、5天体が運行します。その影響で、プライベートでの呼び出しが増えそう。家族や仲間からの“救援”要請です。ちょっとした用事やレジャーへの誘いもあれば、シリアスな相談事も出てきそうです。
そうでなくても、時間が空いたら、家で過ごすようにしてみましょう。模様替えや改装もおすすめです。家を整えるという意味で新しい家電を買っても良いでしょう。
さらに水星(知性)と天王星(改革・刷新)がぶつかり合うことで、パートナーの急な予定変更が起きるイメージが浮かびます。スケジュールには余裕を持たせるようにしましょう。大事な用事は今週は避けたほうがいいかもしれません。
週半ば、火星(ケガ・熱)と冥王星(破壊と再生)が重なり合うときは注意が必要です。家の中での事故や、感染症による発熱などにはとくに気をつけましょう。
また家族や仲間との口論もヒートアップしやすいときです。深呼吸して冷静でいましょう(もし、話し合いが必要であれば週末まで待つことをおすすめします)。
月の運行は魚座エリアから双子座エリアまで。相手の言葉を真っ直ぐそのまま聞く姿勢が求められそうです。傾聴することで分かることがありそう。
今週の全体の空模様
怒りは雷光のように
「自分は光をにぎつてゐる/いまもいまとてにぎつてゐる/而《しか》もをりをりは考へる/
此の掌《てのひら》をあけてみたら/からつぽではあるまいか/からつぽであつたらどうしよう/
けれど自分はにぎつてゐる/いよいよしつかり握るのだ/あんな烈しい暴風《あらし》の中で/
掴んだひかりだ/はなすものか/どんなことがあつても/おゝ石になれ、拳/此の生きのくるしみ
くるしければくるしいほど/自分は光をにぎりしめる」
——山村暮鳥「自分は光をにぎつてゐる」
今週は水瓶座エリアに天体が集まります。もともと太陽(創造性)、水星(知性)、冥王星(破壊と再生)が運行しているところ、13日に火星(争い)が、17日に金星(愛と喜び)が入り、水瓶座のエッセンスが強まる週です。
「知性・思考・概念」を司る風(大気)エレメントに属する水瓶座は、土星(責任、伝統)と天王星(革新性)を支配星に持ちます。多様性を尊重し、差異の中にも普遍的な知恵を見つけていく性質の星座(サイン)です。人道主義的なビジョンも備え、明晰な思考による議論を好みます。
そんな水瓶座エリアにいる言論の星・水星に、啓蒙力を持つ天王星がぶつかっています。政治の腐敗や社会問題への関心が高まっている世の中で、今週はさらに議論が活発になるでしょう。多くの人が社会の変化や刷新を望むようになりそうです。未来を切り開くために果敢に進むことが大切です。
いっぽう、一つのサインに天体が偏る弊害も考えられます。水瓶座のエッセンスが強まり、合理性を重視するムードが高まります。理屈が通りやすくなる半面、効率やルール遵守が第一となって、冷淡な対応が問題となったりもしそうです。
生きていくのに必要な優しさや愛情は、理屈では説明できないことも多いことを忘れずにおきましょう。論理的な知性は、血肉の通った人間としての喜びを増やすためにこそ使いたいものです。
また、注目したいのが、週半ばの火星と冥王星が重なり合うタイミングです。火星は火花散る状況を連想させ、冥王星は劇的な展開を予想させます。この2天体の重なりの影響で、紛争などを含め、世の中に大きなインパクトを与える出来事が勃発するかもしれません。
小さなきっかけで予期せぬ方向に進んでしまうこともありえます。事故やトラブルには細心の注意を払いましょう。
窓の外に感じる、予測不可能な自然の存在。〈TAKT PROJECT〉代表・吉泉 聡が語る窓