蠍座の星模様
シャープな知性
先週に引き続き、太陽(創造性)と冥王星(運命・極端さ)が、蠍座にとって「家族と家庭の部屋」であり、基盤や帰属コミュニティを表す場所を運行しています。
家族やチームメンバーとの関係が変わりやすいタイミングです。変化を求めているのであれば大胆な行動も良いときです。ただし、家庭内での事故や喧嘩に注意をすること。大きな亀裂を生んでしまうこともあり得ます。
「コミュニケーション・言語の部屋」であり、活発な対話を意味する場所には、コンディションの良い火星(意欲・闘争心)と、水星(コミュニケーション)、金星(幸運)が輝いています。
オープンマインドで他者と交流することで運気が上がってくるとき。自分の意見を爽やかに(少し鋭く)表明することもプラスに作用しそうです。
今回の新月ー満月は、天の高い位置であり、社会貢献やキャリアを意味する場所で起きています。新月のテーマは、「仕事の場面で自分の軸をぶらさずに進む」ことでした。
満月では、持論を支えるためのデータやエビデンスなどを集めることでさらに仕事がスムーズに進み、自信も増すでしょう。
27日に天王星が順行になると、パートナーや契約相手の事情で“後退”や“保留”もしくは“迷走”していたものが、改善され、前に進んでいくでしょう。または、クライアントの突飛な思いつきから無茶振りされるようなことがあるかもしれません。
今週の全体の空模様
新時代の背中を垣間見る
「さあ、紅茶をお飲み。世界が終わるわけじゃないよ。」
──アンソニー・ドーア『すべての見えない光』(藤井光 訳)
先週、太陽と冥王星(運命)は水瓶座エリアに入りました。今週も太陽は冥王星の力を受け、水瓶座のエッセンスを強く世の中に広めていきます。
水瓶座的な性質とは、周囲に迎合せず、独創的でありつつも多様性を愛するものです。また、イノベーションを起こす力を持ち、旧態依然とした社会の常識を覆していくのです。
そのため、今週は、権力に負けずに個々に自律性を保つことができ、世の中では公平性が課題として取り上げられていくでしょう。
23日、金星(愛と喜び)が山羊座エリアに入ります。地のエレメントならではの、実用的なものを尊ぶムードが立ち現れます。たとえば、お金を使うにしても、長期的に自分の役に立つような、勉強や仕事道具に投資したくなるでしょう。
26日は獅子座満月。この満月のタイミングで、昨年8月の獅子座新月で蒔いた種を収穫するイメージです。獅子座新月では、自分の中核にある声に耳をかたむけることがテーマでした。
この半年間で、人と関わる中で少しずつ航路がずれてしまっていたとしても、本来行きたかった方向へ舵を切るチャンスもあったはずです。今の時点で、人の価値観に振り回されることなく、どのような自分でいたいのかを見つめることができているでしょうか?
ただ、「自分らしさ」だけでは時代の流れに乗り遅れてしまうことがあります。今週の獅子座満月では、潮流の変化を感じ取っていく必要に気がつきそうです。
過去に固執せず、新時代をかけるための自分の軸をしっかり持つことを意識してみましょう。修正すべき点が見えてくることでスランプから脱することもできるタイミングです。
また、太陽は牡牛座エリアの木星(資産・豊かさ)と殴り合う角度をつくることで、格差社会を浮き彫りにしていきます。さらに天王星がステーション(留)という状態にあり、その改革の力が集中的に注がれます。
そこに山羊座エリアの火星(火種)と水星(知性)と調和的に繋がっているため、今週は閃光のように社会の巨悪にメスが入るかもしれません。世の中が健全に進む希望が見えてくるかも。
27日には天王星が順行になり、混乱していた世の中の情報が徐々に整理され、新しい価値観が根付きそうです。
28日は土星(責任・社会性)と金星と木星、月(日常)の4天体がハーモニーをなすことで、ケアを必要とする場にスムーズに援助が届いていきそうです。この配置からは、地に足のついた支援や、実行力のある愛が想起されます。緊張状態から逃れられるかもしれません。
漫画家・堀道広が描き下ろし。〈LIXIL〉のGREEN WINDOWを体感した、ある一家の物語