双子座の星模様
曖昧さ回避
この蟹座新月―満月は、「価値」について考え方を刷新することがテーマでした。双子座が元来持っている「素早さ」「軽さ」だけでなく、「どっしり構える」「時間をかける」といった技も使いこなせるようになったのではないでしょうか。それによってできることが増え、仕事にも安定感が生じそうです。
満月の度数は、創意工夫を重ねていくこともイメージできます。双子座は器用で何でもこなせるという長所がありますが、その器用さが仇となって「自分らしさ」が分からなくなることもあります。
個性を埋没させてしまわないよう、一度、何を自分の「メインの武器」とするか確認しておくと良いでしょう。
30日、金星(愛と喜び)は、双子座にとって「人間関係・社交の部屋」であり、結婚やパートナーシップを意味する場所に移動します。親密になりたい相手がいる人にはチャンスタイムです。対話が弾む楽しい時間が増えそうです(金星は今週から24年1月22日までこの場所にいます)。
31日は、9月から牡牛座エリアを逆行していた木星(成長・拡大)が順行に戻ります。逆行期間中は自信を失うような出来事が起きるなどして、人知れず悩むことがあったかもしれません。
31日以降は、肩の力を抜くことができそう。安心して内観できるようになるでしょう。
今週の全体の空模様
その痛みを自分のものとして
“If I must die, you must live, to tell my story”
──リファアト・アル=アリイール
今週の27日は蟹座満月となります。この満月のテーマを理解するために、遡って半年前の蟹座新月のテーマを確認しましょう。蟹座新月では「苦境からの帰還者」たちの思いがじわじわと共有され、世界のあちこちで価値観の転換が起きました。
それまで、何も分からずに従ってきた社会のルールや常識から脱却するきっかけを見つけることができたでしょう。
そして、今週の満月は蟹座5度「列車に破壊された自動車」という意味を持つポイントで起こります。この場所から見えるのは、自分よりも強大なものに立ち向かい、激しくぶつかり、打ち負かされる光景。けれど、そこには、何度でも果敢に挑むたくましさも備わっています。
その姿は、勇気をもって社会の理不尽さに立ち向かう人々に重なって見えます。そして、この満月の戦いに寄り添うのが、土星(責任・社会性)と木星(成長・受容性)です。
この2天体はともに「正しい道に導く教師」のような役割をもっており、希望を与える存在となっています。土星は、とても大切なのに失われてしまいそうなものを保護して残そうとし、木星は、閉じ込められた場所から人々を逃すために渡される「橋」となる力を持ちます。
生き残るために一時退避を選んでも良いのです。大切なのは、未来への意志を保つこと。戦い続けていれば、残酷さは暴かれ、苦悩は共有され、世界は確実に変わっていきます。
30日に金星(喜び)は自由と冒険を愛する射手座エリアに移動します。「ここではないどこか」に出かけたくなりそうです。
31日は牡牛座エリアを逆行していた木星が順行に戻り、“手に触れる豊かさ”を授けてくれるかもしれません。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート