蟹座の星模様
何度でも立ち上がって
種蒔きである蟹座新月には、「今までの自分の世界(旧世界)からの脱却」することがテーマにありました。憧れていた世界や、自分の個性をより活かせる新天地へと飛び込むなど、次のステージへと登っていける期間でした。
しかし今週の満月では、挑戦してきたからこその課題が浮上してくるかもしれません。手強い敵にも遭遇するでしょうが、道を阻むものは乗り越えていかねばなりません。逃げずに、不撓不屈の精神で、戦う勇気や胆力を出しましょう。
30日、金星(愛と喜び)は、蟹座にとって「日々の仕事・サービスの部屋」、自他ともにケアをすることや奉仕する場所に移動します。ユーモアや笑顔で誰かを喜ばせられれば、自分にも幸運が巡ってくるタイミングです。
優しさを受けることも与えることも、どちらもスムーズにでき、他者との間に爽やかな信頼が生まれます。満ち足りた気持ちになれそうです。また、明るく優しくいることの大切さが実感できるときでもあります。
31日は、9月から牡牛座エリアを逆行していた木星(成長・拡大)が順行に戻ります。連絡の取りにくかった人やしばらく会えなかった人と交流が再開しそうです。保留状態になっていたイベントの計画なども改めて前進し、見通しが立つようになるでしょう。
今週の全体の空模様
その痛みを自分のものとして
“If I must die, you must live, to tell my story”
──リファアト・アル=アリイール
今週の27日は蟹座満月となります。この満月のテーマを理解するために、遡って半年前の蟹座新月のテーマを確認しましょう。蟹座新月では「苦境からの帰還者」たちの思いがじわじわと共有され、世界のあちこちで価値観の転換が起きました。
それまで、何も分からずに従ってきた社会のルールや常識から脱却するきっかけを見つけることができたでしょう。
そして、今週の満月は蟹座5度「列車に破壊された自動車」という意味を持つポイントで起こります。この場所から見えるのは、自分よりも強大なものに立ち向かい、激しくぶつかり、打ち負かされる光景。けれど、そこには、何度でも果敢に挑むたくましさも備わっています。
その姿は、勇気をもって社会の理不尽さに立ち向かう人々に重なって見えます。そして、この満月の戦いに寄り添うのが、土星(責任・社会性)と木星(成長・受容性)です。
この2天体はともに「正しい道に導く教師」のような役割をもっており、希望を与える存在となっています。土星は、とても大切なのに失われてしまいそうなものを保護して残そうとし、木星は、閉じ込められた場所から人々を逃すために渡される「橋」となる力を持ちます。
生き残るために一時退避を選んでも良いのです。大切なのは、未来への意志を保つこと。戦い続けていれば、残酷さは暴かれ、苦悩は共有され、世界は確実に変わっていきます。
30日に金星(喜び)は自由と冒険を愛する射手座エリアに移動します。「ここではないどこか」に出かけたくなりそうです。
31日は牡牛座エリアを逆行していた木星が順行に戻り、“手に触れる豊かさ”を授けてくれるかもしれません。
あの人も、家で瓶ビールを楽しんでいます。Vol.1:小宮山雄飛「1日の終わりに、手作りおつまみと1杯を」