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11月27日〜12月3日 乙女座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の乙女座(8/23〜9/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

乙女座の星模様

知性で闘う

乙女座にとって天の高い位置であり、社会貢献やキャリアを意味する場所での満月です。半年前の双子座新月での誓願テーマは、「今働いている場所で評価を上げること」や「有能だと賞賛されること」など、働き方や職場(転属・転職)について自分の理想を織り込むことが軸でした。

この満月のタイミングで確認したいのは、自分の仕事が尊重されているかどうか。控えめなことは美徳ではありますが、ときにははっきりと意見を主張していきましょう。大変なことは大変と伝え、相手の認識を変えること。今週は、過激なくらい鋭いコメントで、周囲に耳を傾けてもらうことができそうです。

今週は太陽(創造性)と火星(意欲・闘争心)が、「家族と家庭の部屋」であり、コミュニティを表す場所を運行しています。仕事で気がかりなことがある中で、プライベートでもタスクが山積しているかもしれません。

土星(責任)が今いるのは、乙女座をしっかり捕まえる位置です。腹をくくって順に、地道に対応することが求められるでしょう。腕まくりしてやっつけていきましょう。

また、週末に向けてゆっくりと、金星(愛と喜び)が冥王星(極端さ)とぶつかり合う角度をなしていきます。直感力と空想力が高まります。忙しい合間を縫って映画や舞台などを観に行くとリフレッシュできそうです。

今週の全体の空模様

過激な雑誌

「つまり、自分で自分のことは何とかする『自助』と、誰からも支配されない『自立』は別物だ。なんとなれば、政府に言われる『まず自助でやれよ』は、そこからすでに国家から命じられる支配が始まっているのであって、言い方を変えれば、国はあなたがたから税金を徴収しますがあなたたちを助けることはしません、ということだ。これは、一般的に言う『ぼったくり』ということではないのだろうか」

──ブレイディみかこ『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』

27日は双子座エリアで満月があります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今週は、6月18日の双子座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。

太陽の通り道である黄道は、ぐるりと円を描きます。これを12分割した各区分が、星座(サイン)となります。そのため、ひとつの星座のエリアは30度です。占星術では、これを細かく区切り、1度ずつに意味をつけて読む方法があります。

今回の満月が起こるのは、双子座の5度、「過激な雑誌」という名前がついた度数です。知性や言葉を使って、あえて事を荒立てる、“煽る満月”となります。

満月は目に見えない場所であり深層無意識(深い魂の世界)で輝き、過激で刺激的な情報が、表には出ずにあっという間に世の中に広がっていく様子が浮かんできます。

この満月のタイミングでは、射手座エリアを運行する太陽(創造性)と火星(意欲・闘争心)が重なります。月と太陽・火星は露悪的で暴走気味な力を帯びています。それを諫めるポジションに土星(責任・社会性)が入ります。

半年の間に、自分の望む世界を実現するには、新天地に真っ先に辿り着いてそこでのイニシアチブを取らないといけないと気づいたでしょう。この満月は、そのためには情報戦略の駆使が不可欠だと示しています。

何を善いもの(正義)としていくのか、様々な価値観が溢れ、世の中は昏迷状態に陥るかもしれません。それぞれが「自分の考えはまともだ」「自分は賢い」と信じて、声高に主義主張を唱えていきます。

陰謀論的言説も増えそうです。今週は混乱を極めた星回りなので、目に入ったものをすぐに信じることはせず、慎重に情報に接しましょう。

魚座エリアを運行する土星が「あらゆる命を尊重しながら生きる」というテーマを置いていくので、秩序や節度が生まれそうです。

また、今週、12月1日には水星(知性・コミュニケーション)が山羊座エリアに移動します。交渉事が捗り、実際的な議論が進みそうです。地に足の着いた知性によって対話がなされる場面が増えるでしょう。

11月20日〜11月26日 乙女座の運勢【ブルータス週間占い】

サテライトオフィスで椅子に座る吉泉聡

窓の外に感じる、予測不可能な自然の存在。〈TAKT PROJECT〉代表・吉泉 聡が語る窓

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