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11月27日〜12月3日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

牡牛座の星模様

自己プロデュース

牡牛座にとって「価値」を意味する場所での満月。この半年間、自分の才能を伸ばし、経済的な形でも評価を得られるようにチャレンジしてきたのではないでしょうか。

今、「自分を売り出す勝負の場」に出られているならば、それは、自分の価値を信じ、前進できてきたからです。

現状に不満を抱いている人は、この満月でふと、今ある結果を冷静に受け止めることができるかもしれません。自分を信じる気持ちは大切ですが、座して待つだけではなく、大胆に自己アピールしていくことも必要です。今週は、己を鼓舞して行動していきましょう。


満月以降も、PR戦略が必要な場面は続きます。自ら決め、動くこと自体が、確かな礎となっていきます。

今週は太陽(創造性)と火星(意欲・闘争心)が、「共有財産」「親密な関係の部屋」「絆を深めるギフト」を意味する場所で重なりあったまま運行します。先輩や恩師など目上の人から良いアドバイスがもらえそうです。もしくは実家や親類などから季節の贈り物が届くかもしれません。

また、週末に向けてゆっくりと、金星(愛と喜び)が冥王星(破壊と再生・極端さ)とぶつかり合う角度をなしていきます。やりがいのある仕事をしているとは思いつつも、このままここにいてもいいのだろうか、という不安が湧き上がってくるかもしれません。

今週は地に足の着いた感覚がしづらいときなので、不安な気持ちを上手に飼い慣らしましょう。

今週の全体の空模様

過激な雑誌

「つまり、自分で自分のことは何とかする『自助』と、誰からも支配されない『自立』は別物だ。なんとなれば、政府に言われる『まず自助でやれよ』は、そこからすでに国家から命じられる支配が始まっているのであって、言い方を変えれば、国はあなたがたから税金を徴収しますがあなたたちを助けることはしません、ということだ。これは、一般的に言う『ぼったくり』ということではないのだろうか」

──ブレイディみかこ『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』

27日は双子座エリアで満月があります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今週は、6月18日の双子座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。

太陽の通り道である黄道は、ぐるりと円を描きます。これを12分割した各区分が、星座(サイン)となります。そのため、ひとつの星座のエリアは30度です。占星術では、これを細かく区切り、1度ずつに意味をつけて読む方法があります。

今回の満月が起こるのは、双子座の5度、「過激な雑誌」という名前がついた度数です。知性や言葉を使って、あえて事を荒立てる、“煽る満月”となります。

満月は目に見えない場所であり深層無意識(深い魂の世界)で輝き、過激で刺激的な情報が、表には出ずにあっという間に世の中に広がっていく様子が浮かんできます。

この満月のタイミングでは、射手座エリアを運行する太陽(創造性)と火星(意欲・闘争心)が重なります。月と太陽・火星は露悪的で暴走気味な力を帯びています。それを諫めるポジションに土星(責任・社会性)が入ります。

半年の間に、自分の望む世界を実現するには、新天地に真っ先に辿り着いてそこでのイニシアチブを取らないといけないと気づいたでしょう。この満月は、そのためには情報戦略の駆使が不可欠だと示しています。

何を善いもの(正義)としていくのか、様々な価値観が溢れ、世の中は昏迷状態に陥るかもしれません。それぞれが「自分の考えはまともだ」「自分は賢い」と信じて、声高に主義主張を唱えていきます。

陰謀論的言説も増えそうです。今週は混乱を極めた星回りなので、目に入ったものをすぐに信じることはせず、慎重に情報に接しましょう。

魚座エリアを運行する土星が「あらゆる命を尊重しながら生きる」というテーマを置いていくので、秩序や節度が生まれそうです。

また、今週、12月1日には水星(知性・コミュニケーション)が山羊座エリアに移動します。交渉事が捗り、実際的な議論が進みそうです。地に足の着いた知性によって対話がなされる場面が増えるでしょう。

11月20日〜11月26日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

平原颯馬

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