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11月27日〜12月3日 蟹座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蟹座(6/22〜7/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

11月27日〜12月3日の空模様

蟹座の星模様

脱皮して

蟹座にとって「隠されたもの・秘密の部屋」を意味する場所での満月です。

今週までの半年間で、誰にも見せない心の奥深い場所にかかっていたブロックを解除することができたのではないでしょうか。乗り越えられないと思っていたことを、不思議な力に助けられて克服できたのかもしれません。精神の脱皮のような経験を。

今週はさらに、自分でも知らなかった自分に遭遇できそうです。ネガティブなセルフイメージを、ポジティブなものに書き換えられるでしょう。

今週は太陽(創造性)と火星(意欲・闘争心)が、「日々の仕事・サービスの部屋」であり、自他ともにケアをすることを意味する場所を運行しています。

この場所は「健康状態」とも紐づいており、この太陽と火星が重なる期間、蟹座の人はとくに「胃炎」に注意をしましょう。食べすぎ・飲みすぎにも気をつけましょう。雑務で忙しくなる兆し。時間の余裕をなるべくとるように意識しましょう。焦らないこと。

また、週末に向けてゆっくりと、金星(愛と喜び)が冥王星(極端さ)とぶつかり合う角度をなしていきます。

大切な人を守りたいという愛ゆえに、衝動的で極端な行動に出てしまうかもしれません。(とくに月が蟹座エリアを運行する30日~1日)人間関係において、よく考えず反射的に対応して後悔しないように気をつけていきましょう。

今週の全体の空模様

過激な雑誌

「つまり、自分で自分のことは何とかする『自助』と、誰からも支配されない『自立』は別物だ。なんとなれば、政府に言われる『まず自助でやれよ』は、そこからすでに国家から命じられる支配が始まっているのであって、言い方を変えれば、国はあなたがたから税金を徴収しますがあなたたちを助けることはしません、ということだ。これは、一般的に言う『ぼったくり』ということではないのだろうか」

──ブレイディみかこ『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』

27日は双子座エリアで満月があります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今週は、6月18日の双子座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。

太陽の通り道である黄道は、ぐるりと円を描きます。これを12分割した各区分が、星座(サイン)となります。そのため、ひとつの星座のエリアは30度です。占星術では、これを細かく区切り、1度ずつに意味をつけて読む方法があります。

今回の満月が起こるのは、双子座の5度、「過激な雑誌」という名前がついた度数です。知性や言葉を使って、あえて事を荒立てる、“煽る満月”となります。

満月は目に見えない場所であり深層無意識(深い魂の世界)で輝き、過激で刺激的な情報が、表には出ずにあっという間に世の中に広がっていく様子が浮かんできます。

この満月のタイミングでは、射手座エリアを運行する太陽(創造性)と火星(意欲・闘争心)が重なります。月と太陽・火星は露悪的で暴走気味な力を帯びています。それを諫めるポジションに土星(責任・社会性)が入ります。

半年の間に、自分の望む世界を実現するには、新天地に真っ先に辿り着いてそこでのイニシアチブを取らないといけないと気づいたでしょう。この満月は、そのためには情報戦略の駆使が不可欠だと示しています。

何を善いもの(正義)としていくのか、様々な価値観が溢れ、世の中は昏迷状態に陥るかもしれません。それぞれが「自分の考えはまともだ」「自分は賢い」と信じて、声高に主義主張を唱えていきます。

陰謀論的言説も増えそうです。今週は混乱を極めた星回りなので、目に入ったものをすぐに信じることはせず、慎重に情報に接しましょう。

魚座エリアを運行する土星が「あらゆる命を尊重しながら生きる」というテーマを置いていくので、秩序や節度が生まれそうです。

また、今週、12月1日には水星(知性・コミュニケーション)が山羊座エリアに移動します。交渉事が捗り、実際的な議論が進みそうです。地に足の着いた知性によって対話がなされる場面が増えるでしょう。

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