乙女座の星模様
ピンチはチャンス
今週前半、太陽(創造性)と火星(意欲)が蠍座エリアを運行している間は、落ち着いたムードがあります。しっかり対話をすることで問題も解決していけそうです。たとえるならば、聡明な同僚と静かな会議室で打ち合わせをしているイメージです。
しかし、太陽と火星が射手座エリアを運行し始めると、その会議室に熱血漢の同僚が大きな声で挨拶しながら入ってくるかのように騒がしくなってきます。
乙女座にとって射手座は同じ「柔軟宮」のメンバーであり、ぶつかり合う関係性です。
射手座は「大らかさ・寛容さ」「自由奔放」「イマジネーションと直感力」、乙女座は「細やかさ・繊細さ」「管理的」「思考と判断力」をエッセンスに持ちます。
性質が異なるゆえに、2星座が融和するのは簡単なことではありません。しかし、違うもの同士が関わるからこそ、物語は生まれ、いろいろな方向に展開していくのです。
今週のように複数の天体が射手座エリアを運行するときは、ルーティンワークで凝り固まっていた場所に新しい風が吹き込むことがあります。常識だと思い込んでいることを、射手座がもたらす多角的な視点で見直すこともできるでしょう。
偶発的な出来事によって、居場所を改善するチャンスがやってきます。活かしていきましょう。
今週の全体の空模様
型を破って
「誕生から死まで、日曜から土曜まで、朝から晩まで、すべての活動が型にはめられ、あらかじめ決められている。このように型にはまった活動の網に捕らわれた人間が、自分が人間であること、唯一無二の個人であること、たった一度だけ生きるチャンスを与えられたということ、希望もあれば失望もあり、悲しみや恐れ、愛や憧れや、無と孤立の恐怖もあることを、忘れずにいられるだろうか。」
──『愛するということ』エーリッヒ・フロム
今週前半は、太陽(創造性)が蠍座(水のエレメント)を運行しているため、しっとりとした空気が広がり、どちらかといえば閉鎖的なムードです。しかし、23日に太陽は射手座エリアに移り、ついで24日に火星(闘争心)も同エリアに入ります。すると、開放的でからりとしたムードに切り替わっていくでしょう。
射手座は能動性の強い「火のエレメント」に属し、自由と冒険を愛するサイン(星座)です。
決まりきった型を破って、物事を探求していく性質を持っています。学問でいうと、宗教学や哲学、文化人類学などが射手座的です。
未来の可能性を信じ、“ここではないどこか”を常に目指すことで魂が喜びで満ちていくのです。
そのパワーが作用して、主流からあえて外れ、オルタナティブなライフスタイルを探る動きも活発になるでしょう。
太陽射手座運行期は、普段挑戦できないことをしてみたり、新しいコミュニティに入ってみたり、はたまた弾丸旅行に出たりと、何かしら「冒険」をしたくなるかもしれません。
ただし、この太陽と火星に対してすぐ、魚座エリアを運行する土星(試練・節度)が激しい角度でぶつかってきます。
“魚座エッセンス”は他者への共感と受容、奉仕的な愛であり、柔らかさがあります。今週は、土星という指南役がそのエッセンスを帯びるため、人に共感したり奉仕することが課題として現れてきそうです。奔放に動こうとしても、まず今いる場での責任を果たさなければならなくなりそうです。遠くに行くことを反対されたり、周囲への配慮を求められたりもするでしょう。土星魚座は、太陽射手座がもたらす奔放さに対して、「もっとソフトに」と注意してきます。足元に柔らかく小さな生き物がいるイメージで動いていきましょう。
未来を創る窓