蠍座の星模様
真実を愛する
「このままで良いのだろうか(本当はいやだ)」と、もがいている人は、今週、良い変化を起こせそうです。自分をもっと大事にしたいと思い始めるでしょう。蠍座は何事にも我慢強く耐える性質を持ちますが、状況に順応できているわけではありません。
太陽と火星が近接しているところに、逆行中の木星、ついで天王星がコンタクトしてきます。
その影響で、日頃耐え忍んできたことに対して「もう気持ちを偽りたくない」とマグマのような熱が湧き上がってきそうです。この感情のエネルギーによって、状況を大きく変えることのできるタイミングとなります。
自分の求めるものが何であるのかを冷静に見つめ、納得できる展開を想像してみましょう。相手を大切にし、自分も大切にされる。そんな関係を築くために、あえて正式な契約関係を結ぶことにも考えが及びそうです。逆に、誠意のある離別に踏み切ることもあり得ます。
8日、愛と喜びを司る金星が「深層意識」を意味する場所に移動します。そして10日に水星が「所有・財源の部屋」を意味する場所に入り、金星と土星とつながると、心の平和こそが大事だと思えそうです。
気持ちを言語化する勇気も湧いてくるでしょう。感情をどのように人に伝えるかによって、生きる道から見える景色が変わります。素直でシンプルな言葉が、味方になってくれるはずです。
今週の全体の空模様
暴かれるのは何か
「これは為政者にすれば物凄く都合のいい状況だ。人々は忙しすぎてゾンビみたいになっているから、どんなへまをやろうと、どんな悪事を働こうとスルーされる。『財政規律が……』と言っておけば、増税だろうが公共サービスの低下だろうが『しょうがない』と耐えて黙って働いてくれる。
「いや、そもそもの財政破綻の危機って本当なんですか?」という疑問すら人々は抱かない。」
──ブレイディみかこ『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』
今週は蠍座エリアで太陽と火星(意欲・戦い)が接近します。蠍座には「真実を暴く」というエッセンスがあり、欺瞞に満ちた現実を浮き彫りにします。不条理な争いごとに対する憤りが、世の中に溢れていくかもしれません。
目に映る出来事はフェイクではなく、そこにいるのは血の通った存在なのだとヒリヒリと感じるでしょう。容赦ない現実が押し迫ってくるイメージです。
また、太陽と火星の近接状態から、「一触即発」のようなムードも広がります。来週に向けて緊張が高まっていきそうです。
週前半には、この2天体に逆行中の木星(成長・拡大)がつながります。そのため、問題が多発するかもしれません。真剣にならざるを得ないことや、目を逸らせないようなことが起きそうです。
太陽と火星は、その後、週後半に逆行中の天王星(改革・刷新)と対向し、緊迫したエネルギーでつながっていきます。思いもよらぬ急展開が待ち受けているかもしれません。
このパワーは前向きにも作用するので、緊急の対策や問題解決への糸口も見つかりそうです。そしてそれは、偶然がもたらすのかもしれません。
8日は金星(愛と喜び)が天秤座エリアに移動します。金星にとって天秤座エリアはホームグラウンドなので、その力を十全に発揮できるようになります。「調和」と「平和」を求める声が強まるでしょう。
10日に水星(コミュニケーション・知性)が射手座エリアに入ります。この水星射手座は金星天秤座と調和的にリンクします。それによって平和につながるようなポジティブな発想がもたらされます。知や芸術で連帯するアクションも生まれるかもしれません。
また、土星(試練・責任)は魚座で順行へ戻り、水星射手座とコンタクトを取ります。この配置が求めてくるのは、「信頼を損なわないための慎重な姿勢」です。
表面的な対応ではなく、根治を求めるならば、じっくりとソフトに向き合っていくことが必要になるでしょう。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート