射手座の星模様
滅私の先にあるもの
「天の運気」はいつでも、天の仕事を地上で行う“代行者”を探しています。射手座は、12星座のうち、この呼びかけに応じやすいサインです。
3月から、思うように個性を発揮できなかったり、自由を制限されたりしたことが多かったかもしれません。居心地の悪さという試練を味わっていたのかも。
そんな中で、ひたすらに体を動かして働くことで、「自分の行いが利他的になればなるほど、“運”が良くなり広がること」を理解したかもしれません。
地道な仕事に愛をこめることで、自分は世界への“ギフト”なのだと感じられたでしょう。与えた分はいずれ我が身に与えられるという循環に気がついた時期でもあります。
今週の星の配置は、その循環の存在を強く意識させるでしょう。人のためを思って動いた分、良い仕事に恵まれ、ワクワクするようなことに挑戦できそうです。
天の高いところに幸運の星である金星が輝き、足元には、どこに流れていくのか分からない、海王星が作る河があります。運命をコントロールはできないと観念し、肩の力をそっと抜いていくと、不思議と安定感が出てきます。
そして、自分の仕事はこれなのだ、という手応えを得て、今後の見通しも立つようなタイミングです。ひとまずは、大きな流れに乗っていきましょう。
今週の全体の空模様
祈りの鐘のように
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでもいっしょに行こう。僕はもう、あのさそりのように、ほんとうにみんなの幸(さいわい)のためならば僕のからだなんか百ぺん灼(や)いてもかまわない」
──宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より
太陽は蠍座エリアを運行し、牡牛座エリアを逆行中の木星(成長・拡大)の真正面にやってきます。蠍座と牡牛座には、「強く欲求し、愛着する」という共通点があります。蠍座は深い絆や愛情を求め、「愛」とは牡牛座は現実的で形のあるモノを欲します。
このふたつのサインが天体を通じコンタクトを取ると、何に価値を見出しているのかがはっきりしてきそうです。必死になって手を伸ばしている先にあるものは何か。守ろうとしているのが何か。それらが鮮明に見えてくるかもしれません。
「欲望の持ち方」はその人らしさでもあるので、何を求めているかを明確にすれば、価値観が浮き彫りになります。
週前半から週半ばまで、乙女座を運行する金星(愛と喜び)と牡牛座を運行する天王星(改革・刷新)が仲良くつながります。嬉しい変化や、思ってもみなかった喜びごとがあるかもしれません。たとえるならば、小さな花束を突然もらうようなイメージです。
週半ばから、金星乙女座が、魚座エリアを逆行中の海王星(夢想と融解)と、山羊座エリアの冥王星(破壊と再生)と調和的につながります。4日には、この3天体に蟹座エリアを進む月もリンクし、「ミスティックレクタングル」とよばれる形が現れます。
乙女座と魚座は「癒し」を、山羊座と蟹座は「庇護・育成(父母の力)」をそれぞれ意味しているため、この4星座が描く長方形からは、親が子を思うような温かなエネルギーが感じられます。
大切な人の魂と肉体の無事を祈るような響きが、この配置から聴こえてくるかのようです。
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