牡羊座の星模様
包帯を巻くように
今週、太陽と木星（逆行中）が向かい合うことにより、自分が真に求めるものが明確になりそうです。それは物質的なものでもあり、精神的なものでもあるでしょう。過去に手放したり、あきらめたりしたものかもしれません。
他の人にとっては取るに足らないものでも、自分にとって大切なものを手元に置くことができれば、大きな喜びを感じられるでしょう。
金星は逆行中の天王星（改革・刷新）と調和的につながります。これによって、生活の質を変えるライフハックを発見し、上手に日々に取り入れることができそうです。もしくは、頼まれた仕事が意外と自分に合っていることに気がついて嬉しくなるかもしれません。
向かい合った金星と海王星(逆行中)のつながりに、冥王星が調停者として加わると、3者はハーモニーを奏でます。
この配置のもとでは、今まで自分が負ってきたダメージに気がつき、適切な手当てをしていけるタイミングが訪れそうです。自分で自分を追い込まないように、身体的そして精神的なケアをすること。
近視眼的になっていなかったか、一度立ち止まって確認してみましょう。今必要なのは、全体を俯瞰することです。とくに仕事の場面で、高い視点から物事を判断することが求められるかもしれません。“良い仕事”とは自分にとってどんなものなのかも考えてみるときです。
今週の全体の空模様
祈りの鐘のように
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでもいっしょに行こう。僕はもう、あのさそりのように、ほんとうにみんなの幸（さいわい）のためならば僕のからだなんか百ぺん灼（や）いてもかまわない」
──宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より
太陽は蠍座エリアを運行し、牡牛座エリアを逆行中の木星（成長・拡大）の真正面にやってきます。蠍座と牡牛座には、「強く欲求し、愛着する」という共通点があります。蠍座は深い絆や愛情を求め、「愛」とは牡牛座は現実的で形のあるモノを欲します。
このふたつのサインが天体を通じコンタクトを取ると、何に価値を見出しているのかがはっきりしてきそうです。必死になって手を伸ばしている先にあるものは何か。守ろうとしているのが何か。それらが鮮明に見えてくるかもしれません。
「欲望の持ち方」はその人らしさでもあるので、何を求めているかを明確にすれば、価値観が浮き彫りになります。
週前半から週半ばまで、乙女座を運行する金星（愛と喜び）と牡牛座を運行する天王星（改革・刷新）が仲良くつながります。嬉しい変化や、思ってもみなかった喜びごとがあるかもしれません。たとえるならば、小さな花束を突然もらうようなイメージです。
週半ばから、金星乙女座が、魚座エリアを逆行中の海王星（夢想と融解）と、山羊座エリアの冥王星（破壊と再生）と調和的につながります。4日には、この3天体に蟹座エリアを進む月もリンクし、「ミスティックレクタングル」と呼ばれる形が現れます。
乙女座と魚座は「癒やし」を、山羊座と蟹座は「庇護・育成（父母の力）」をそれぞれ意味しているため、この4星座が描く長方形からは、親が子を思うような温かなエネルギーが感じられます。
大切な人の魂と肉体の無事を祈るような響きが、この配置から聞こえてくるかのようです。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート
