牡牛座の星模様
愛を語り合う
今週、蠍座エリアに3天体(太陽・水星・火星)が運行する影響は、牡牛座には大きく出るかもしれません。
牡牛座と蠍座は互いに真正面から見つめ合い、「私(自己)ーあなた(他者)」という関係性で結ばれています。自分以上に相手にエネルギーを向けることになりそうな星の配置です。もしくは、相手から大きなエネルギーを向けられるかもしれません。
互いに頑固な者同士の、がっぷり四つに組んだ姿、というイメージもあります。逃げも隠れもせず(できず)に向かい合う姿勢を求められそうです。愛について真剣に語り合うには良いでしょう。
牡牛座新月からこの半年間は、「自分の中の余計なこだわり」がクリアに見えてきたため、いらない執着を捨てて、本質的な部分だけで自分自身を再構築するチャンスでした。
固定宮に属する牡牛座は、「自分は自分」であるという頑固さがあり、それが自身を支えるものでもあります。こだわりに忠実に、残すものを厳選し、いらないものを手放せていれば、この先の展開は楽になるでしょう。
今週の牡牛座満月では「知らなくてはいけないことがまだたくさんある」と気がつき、自分で自分の運命を閉じてしまうのではなく、むしろどんどん押し広げていく勢いが必要だと得心するかもしれません。
現状維持を得意とする牡牛座ですが、ここからもっと自在に見知らぬ領域を冒険することができるようになりそうです。
今週の全体の空模様
揺れる心と世界
「純白に満ちてて、結婚は汚れうる色で、君と砂漠まで逃げてきた」
————千種創一『砂丘律』より
今週は24日に太陽が蠍座エリアに移り、太陽、水星、火星の3天体が蠍座エリアに運行するようになります。
蠍座のキーワードとしては、「集中力」「偏愛」「密接な関係」などが挙げられます。また、脱皮の性質から、「困難なプロセスを経て変容すること」もこのエリアの持つ特徴です。
今週、秋の深まりとともに、大切な人との絆を深めたいという気持ちが強まりそうです。
29日、牡牛座エリアで部分月食を伴う満月が起きます。明け方、西の地平線に沈みゆく月が欠けるのを、日本でも晴れていれば観測できるはずです。
今年5月20日の牡牛座新月のテーマ(種蒔き)は「新旧の狭間で不要なものと必要なものの見極めをする」でした。今週の満月は、その結果の回収(収穫)を表します。
誰の味方をし、誰と対立するのか。自分と相手両方が満足するための最善のルートはどれか。そういったことを選択していかなくてはならないのかもしれません。
自分のやりたいことがはっきり見え、それを実現するためにタッグを組める相手も見つかりそうです。行き先が必ずしも一致していなくても、同じルートを進む仲間がいます。それぞれの目的のために協力するのがいいと判断することになるでしょう。
ただ、手を結ぶ相手は慎重に選ぶこと。ライバルとチームを作ることもありそうですが、油断していると出し抜かれてしまうかもしれません。
また、地図を手にしているとしても、実際の道のりは平坦ではありません。そのため不安になるときもあるでしょう。ときには選んだ道が正しかったのかわからなくなり、引き返したりもするでしょう。
けれど、なんの疑問も抱かずにまっすぐ進むよりも、逡巡しながら選ぶほうが魂の成長につながります。
窓が生活を忘れさせないでいてくれる。編集者・haru.が語る窓