天秤座の星模様
女神の天秤
9日、天秤座にとって「目に見えにくいもの」を意味する場所に金星(幸運)が入ります。この場所に金星がめぐる期間(~11月7日)は、リラックスしていると、良いことが訪れそうです。
11日、冥王星(破壊と再生)が順行になると、家族の問題が見えてくるかもしれません。すでに存在していた問題が膨らみ、解決に踏み出さなければならなくなりそうです。
12日に火星(闘志・意欲)が蠍座エリアに移動します。この場所は天秤座にとって「財産」という意味を持ちます。持ち物の整理(断捨離)をしたくなるかも。
15日の新月で想起されるのは、正義の女神アストライアーの物語。天秤を手にした姿で描かれる神です。
その昔、地上に悪行がはびこり、神々は人間を見放しました。アストライアーだけは地上に残り、人々に正義を訴え続けます。それでも、人間はその声に耳を貸さずに盗みや殺人を繰り返すので、とうとう女神も地上を去ることにしたのです──。
私たちは神ではなく人間なので、地上に罪が溢れているとしても、どこにも逃げることはできません。ただ、女神の「正義」を自分の中に見出すことができれば、まだ希望はあると言えるでしょう。
悪や理不尽さに対して毅然とジャッジをしていき、「救済」「真実の正邪を測る」というテーマで世界を見つめることが、今週から半年間の課題となります。
新月のアファメーションは「世界平和」を誓願すると良さそうです。
今週の全体の空模様
試練と救済
「見るんじゃない。ただ眺めるのだ。はじめの何日間か、あなたはくり返しくり返し何かを見てしまうだろう。ただ古い習慣のせいでね。我々がものを聞くのもその古い習慣のせいだ。我々がものを見るのも古い習慣のなせるわざだ。我々がものを理解するのも古い習慣のせいなのだ。」
──OSHO『存在の詩』(星川淳訳)
今週は、天体の移動が多く見られます。9日に金星(愛と喜び)が乙女座エリアに入り、「静かな愛」や、「慎ましさを美徳とするムード」が感じられそうです。
11日に冥王星(破壊と再生)が順行に切り替わります。殺伐とした世相の中に明るい兆しを見たり、社会問題の解決の糸口を掴んだりできるかもしれません。
12日に火星(闘志・意欲)が蠍座エリアに移動します。火星は蠍座の支配星であるため、このエリアでは鋭い刃物を持った戦士のような強さを与えられます。
また、15日には天秤座エリアで新月が起こります。(※この新月は金環日食を伴いますが、日本では観測できません。この記事では、国内の運勢にはあまり影響がないと考えていきます。)
この新月は、「救済的な取り組み」が始まることを教えてくれます。今週の天秤座新月から天秤座満月までの半年間は、人と人が支え合い手を差し伸べ合うための取り組みが広まりそうです。異なる立場の者同士の相互理解も進むでしょう。
それだけ窮地に立たされる人が増えるのかもしれませんが、人が人を助けたいと願う純粋な気持ちから、“希望の光”は生まれてくるようです。何が人々を追いやり、苦しめているのか、しっかりと目を開いて確認していくことが重要な場面になります。
また、新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「他者との愛ある交流をはかる」ということは共通します。
宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の天秤座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
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