蟹座の星模様
自分にできることを
牡羊座エリアでの新月と満月は、天の高い位置で起こります。この場所は「社会参画」や「天職」などの意味を持ちます。
新月からの半年間で、社会における自分の役割を認識し覚悟することがあったかもしれません。自分が持つ「仲間」の枠の大きさを変え、新しい線引きで他者を捉え直せたでしょうか。
今までよりも広い範囲の人を「仲間」として認識することによって、世界の見え方が変わり、それに伴って仕事や生き方の理想型も変化したかもしれません。「豊かな人生」を思い描いたときに、そこには誰が味方(家族)としているか、自分はどんな仕事をしているのか。そのイメージがクリアになってくる満月です。
満月のタイミングでは、山羊座エリアに冥王星(逆行)、牡牛座エリアに天王星(逆行)、乙女座エリアに水星があり、これら3つの天体は聖なる三角形を描いています。この配置は、蟹座の後半生まれ(7月17日〜22日)の人には特に影響があるかもしれません。
安心して生きることは蟹座にとって人生の重要項目です。今週は、その安心にたどり着くために、思い切った転換を選ぶかもしれません。過去に縁のあった人と再会し、ドラマチックな展開もあり得そう。大きなうねりが訪れるかもしれません。
今週の全体の空模様
あっと驚くような人生を
「わたしたちの/つないだ手のなかに闇がある/その闇のなかで/あざやかな緑の『野』が育っている/わたしたちはその場所を知っている/あんなに広いのに/椅子をひとつ置くだけで/きもちがいっぱいあふれてしまうところ 」
──小池昌代「記念撮影」
29日に牡羊座エリアで満月が起こります。満月は、新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今週は、3月22日の牡羊座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。
3月22日の牡羊座新月は占星術的な「新年」を迎えた翌日すぐの「新月」であり、「新しい時代の大きなスイッチを押す」役割のようにも見えました。
「個人技能の育成」というテーマが1年通じて背骨としてあり、自分の才能を育てることや身体を鍛えること、個々の力を大きく育てるための何かを始めた人も多いのではないでしょうか。
今週の牡羊座満月には、不安定な世界を感じながらも、自分で運命を切り開くダイナミックな力があります。これまでの半年間で、副業や二拠点生活を始めるなどライフスタイルを切り替えた人もいたかもしれません。
密かに温めていた未来への情熱が燃え上がり、古い生き方と新しい生き方との間を行ったり来たりしてみたのではないでしょうか。守りの姿勢だけではもう続けられないと悟ったこともあったかもしれません。
天の高い位置では冥王星(運命)が輝き、天王星(改革)と水星(知性・メッセンジャー)と聖なる三角形を描いています。さらに東の地平線には木星(成長拡大)があります。
これら4天体はすべて「地のエレメント」の星座(サイン)にあり、水星以外は逆行中です。このことから、「地のエレメント」のテーマである富や財(とくに税金や食糧)に関する価値観の見直しが行われます。今までの権力構造が崩れ、市民運動が盛んになりそうです。
ストライキの権利が行使されるようになり、「市民主体の政治を育てていくぞ」という有権者の意思が強くなっていくでしょう。政界の勢力図もじわじわと変化していきそうです。
古きよきものは残り、欲望によって歪んだ社会構造は崩壊していくでしょう。個々のレベルでは「あなたにとって豊かさとは何?」と問いかけられるタイミングになるかもしれません。
岩手の自然と人の手で紡ぐ腕時計。匠の技を未来に継承する、〈グランドセイコー〉の新しい工房