天秤座の星模様
委ねる胆力
先週に引き続き、火星(意欲・闘争心)は「自分自身」を意味する場所を運行しています。
火星の熱気に当てられ、アグレッシブなエネルギーが燃えています。それを外に発散するために、筋トレやランニングなどがおすすめです。
4日午前、金星(愛と喜び)が順行に戻ります。金星が運行しているのは「友情・未来計画」を意味する場所です。友人たちとの楽しい交流が盛り上がってきそうです。
また、同日夜半に木星が逆行し始めると、「過去からのギフト」を受け取るようなことが起こりそうです。たとえば、子供の頃に大切にしていたものにもう一度出合うといったことです。以前人からもらったプレゼントを今活用するということもありそうです。
さらに、6日には乙女座エリアで逆行中の水星と太陽が重なって木星と調和的に繋がります。自分にはコントロールできないものの力を感じるでしょう。正夢を見たり、偶然の引き寄せを経験するかもしれません。
今週は、土星(宿題・試練)は「実務的な作業」を意味する場所で逆行し、他の天体たちとコンタクトをあまり取りません。
その影響によって、自分の力の及ばないところでトラブルが起きたり、不可抗力的な原因で足止めをされたりするかもしれません。焦ると余計に糸が絡まってしまいそうです。落ち着いて対応しましょう。
今週の全体の空模様
そこにいる胆力
「勝ち負けを決めるのは簡単だ。こっちのほうがわかりやすいです、とか、論理的、面白い、声が大きい、とか。傷つけあうことが認められた中で、闘うことはもっと楽ちんだ。本当に簡単だ。
男性はため息をついて『自分はひとと考える、なんてことは好きじゃない』と言った。
わたしはうつむきながら『だから、やるんですよ』とつぶやいた。」
──永井玲衣『水中の哲学者たち』
週の始め、4日午前に金星(愛と喜び)が順行に、同日の夜半に木星(成長拡大)が逆行を始めます。また、6日には乙女座エリアで太陽と、逆行中の水星が重なります。太陽+水星の2天体に対し、木星が調和的なコンタクトを取ります。
これらの星の配置は、過去の過ちを振り返りながら未来への希望を抱く、というテーマを与えます。
今週は、魚座エリアで逆行中の土星が他の天体とあまりコンタクトを取りません。そのため、「いったん立ち止まる」といったイメージが出てきます。また、暗いトンネルに入り込んでしまったように感じられるかもしれません。
「困難(難題)」を目の前にすると、四肢を投げ出して降参したい気持ちになることがあります。もう嫌だ、と目をつぶってしまいたくなることや、自分は問題の当事者ではない、と逃げ道を探すこともあるでしょう。
それでも、ひるまずに真っすぐ前を見つめると、暗闇の向こう側にある小さな光を見つけることができるのです。落ち着いて事態を捉えるタイミングにしましょう。
痛みや弱さと向き合いながら進むには、知性という剣も必要かもしれません。世の中では、交渉ごとにまつわる緊張感が高まってきます。そこで、天秤座エリアを運行する火星が剣となってくれるでしょう。
窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓