水瓶座の星模様
情けは人の為ならず
先週に引き続き、太陽は獅子座エリアを運行しています。そこは、水瓶座にとって「人間関係・社交の部屋」であり、結婚やパートナーシップを意味する場所です。
ライバルや契約相手との関わりも、この場所に含まれます。パートナーを得たい人には絶好のタイミング。すでに決まった相手がいる場合は、積極的に意見交換をし合って絆を強めるのにも良い時期です。
ただし、相手からの要望が多いかもしれません。つい譲りすぎてしまわないように、どこまでYESと答えるか、自分なりのラインを意識しておきましょう。
また、火星乙女座と土星魚座のにらみ合いが27日頃まで続きます。親や親族、恩師など、依頼を断りにくい関係の相手から頼み事をされるかもしれません。過去の恩を返す良い機会です。
ただ、予想外に時間やお金がかかる可能性も。本来それで報酬を得ている自分の技能を提供しなければいけなくなるかもしれません。
2天体の配置に、今週半ば25日頃から、木星(成長拡大・幸運)が調停者として加わります。
牡牛座にいる木星から、癒やしとサポートが与えられるでしょう。身近にいた味方が、そっと寄り添ってきてくれます。頼み事によってマイナスが生じたとしても、巡り巡って自分が豊かになると思えるようにもなるでしょう。
29日に水星が乙女座エリアに入ることで「お下がり運」が上がります。古い手紙や書籍などが素晴らしい気づきを授けてくれるかもしれません。
今週の全体の空模様
過剰なものは毒
太陽は近代占星術では中心的存在と扱われていますが、その発祥においては、むしろ月神の方が民に人気がありました。占星術が生まれた古代バビロニアでは、人々は厳しい暑さや干ばつといった、太陽がもたらすものに常に悩まされてたからです。
このように、太陽はその土地や時代の気候によって愛されたり厭われたりしてきました。「災害級の暑さ」という語も出てきた今日、もし新しい神話を綴るとしたら、太陽神ではなく、涼を感じられる夜を司る月神が主役となるかもしれません。
さて、今週は太陽が自身のホームグラウンド獅子座を運行しています。今週は特に、なんの縛りもなく自由に振る舞っています。傍若無人と言ってもいいかもしれません。そのため、個人レベルでも社会レベルでも、独善的な言動や強引な持論展開などが出てきそうです。
そんな太陽の横を駆け抜けるように、水星(知性・コミュニケーション)も29日まで獅子座エリアを通ります。この水星が水瓶座を運行中の天王星と激しくぶつかり合うため、前代未聞の新技術の開発や発表といったニュースが聞こえてくるかもしれません。
獅子座ではまた、金星も逆行しながら運行中です。自分の好きなものを改めて振り返りたくなるとき。自分がきちんと大切にされているか、人を大切にできているかといったことも見直せそうです。
29日、水星が獅子座エリアから乙女座エリアへ移動します。水星にとってはここがホームグラウンド。情報伝達や事象分析、計算などの実務能力がぐんと上がるイメージです。精度の高い計算機のように知性がフル回転するでしょう。
また、乙女座に入っている火星が、土星魚座と180度でつながっています。そのことにより、火星乙女座が持つ緊張感が増幅します。強すぎる太陽が疎まれるのと同じように、どの天体も過剰にそのエッセンスが出ると「凶」となってしまいます。
そこで、今週気をつけたいのが「処罰感情」です。乙女座には、「規範に従う」「基準に合わせる」といった要素があります。平たくいえば、「普通はこうだよね」という感覚で自他を律する力を持っているのです。
しかし、そういった性質が過剰になると、自分の考える「普通」から外れた人を罰したいという方向に迷走してしまうかもしれません。
今週を含む火星乙女座の期間は、自分の基準を人に勝手に当てはめないように意識しましょう。
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