獅子座の星模様
必殺技を生むために
今週21日に太陽が蟹座エリアに入ると、「内観する」ことがテーマになってくるかもしれません。
考えをこねて寝かして置いておくタイミング。自分の内側に深くダイビングすること。モヤモヤしているものを、あえてそのままにして観察する胆力が求められそうです。
けれどその分ストレスを感じやすいかもしれません。今週からの1カ月はとくに睡眠時間を確保しましょう。また、深い縁を感じるような人との出会いの予感もします。
水星双子座と火星獅子座の調和的コンビネーションにより、意欲的に取り組みたいことへの助っ人が颯爽と現れそうです。アドバイスをもらい、未来が見通せるようになるかもしれません。
愛と喜び、そして「魅了」の星である金星も獅子座エリアにいます。思わぬご褒美をもらうことがありそうです。
ただ同時に、太陽蟹座と土星魚座のコンタクトの影響によって家族関係の問題が急に浮上してくるかもしれません。過去に受けた恩が弱みとなって、しがらみに絡み取られそうになります。
けれど、こうした難問によって心の筋トレができると考えてみましょう。難問を受け止め、乗り越えれば、確かな力となります。
牡牛座エリアを運行する木星と天王星は「仕事での戦い方が変わる時期」を示します。「多忙」という敵を倒すために必殺技を編み出すときかもしれません。正面から戦うやり方を改め、違う角度から攻略を狙いましょう。
今週の全体の空模様
弱さを補い合う連帯
「故郷を甘美に思う者は、まだ嘴の黄色い未熟者である。あらゆる場所を故郷と感じられる者は、すでにかなりの力を蓄えた者である。だが、全世界を異郷と思う者こそ、完璧な人間である。」
──エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』より、聖ヴィクトルのフーゴー『ディダスカリコン』からアウエルバッハが行った引用出典
西洋占星術においてシーズンの区切り方は「春分」「夏至」「秋分」「冬至」の4つです。6月21日の「夏至」は太陽が蟹座エリアに入る瞬間でもあり、一年を4つに分けたうちの、2つめのタームの始まりです。
蟹座のキーワードは「庇護・養育(母性的な要素)・家族・民族(チーム)意識・情動」などです。
蟹座エリアを太陽が運行し始めることにより、社会のあちこちで新たなチームやグループが結成され始めます。そして、それぞれが活発に動き出します。
また、週後半になると、太陽と土星が調和的に繋がります。その影響によって、小さな花があちこちに咲くように、ためらわずに親切を行える人が増えていきます。人間愛を伴った連帯の強さが生まれそうです。
土星(社会性・責任)と冥王星(極端さ・運命)の2天体は逆行し、「もう一度振り返ること」の社会的な重要性が高まりそうです(もしくは、時代に逆行するようなことが起きるかもしれません)。
水星(知性・コミュニケーション)と火星(意欲・闘争心)が調和的に繋がることにより、「情報戦」が激しくなりそう。
また、火星は天王星(改革・刷新)と激しくぶつかります。その影響で、世の中の混乱を招くような情報が流れそうです。情報の真偽の判断が難しい状況になって、誰が敵で誰が味方なのかがわからなくなるかも。
今週は極端で乱暴な言説には振り回されずに、「弱さや柔らかさを守ること」や「平和を望む気持ち」を優先し、穏やかに過ごすことを心がけましょう。
是枝裕和監督が指南。〈シャネル〉主催のフィルムメーカーサポートプロジェクト、観覧レポート