蠍座の星模様
君は特別なので
「ここにいる間は、ずっと使っていていいよ(ただし、外に持ち出しは禁止ね)」
部外者には閉鎖的に見える環境でも、内側に溶け込むことができれば、豊かで快適な場所となります。たとえ「自分自身の財産」が少なくても、その環境に身を置くことで様々な恩恵があれば、それが「財産」となります。
自宅に筋トレグッズがなくとも、運動部に所属することで筋トレのマシンを使えたら、その所属ステイタスは価値のある財産です。
太陽が双子座エリアを運行している期間は、このように、ある条件を満たすことで、自分以外の存在の恩恵にあずかるタイミングになります。所属しているメンバー限定で許されているものやことが、自分を豊かにしてくれます。
この「ギフト」を意味する場所に、爽やかな風のように水星が運行し、天の高い位置で輝いている金星(幸運と喜び)と調和的に繋がっています。
その影響で、自分用にカスタムアップされた道具などで、楽しく仕事ができるかもしれません。もしくは、優秀な秘書、知性的なサポートメンバーに支えられて仕事で成果を上げることができそうです。
双子座の新月は「自分だけの特別な空間を得る」「ギフトを受け取る」をテーマにすると良さそうです。ここなら溶け込みたいと思えるような環境を見つける、というアファメーションをしてみましょう。
ご先祖様の計らいで棚ぼた的なギフトが舞い込んでくるといった内容のものも良いでしょう。
木星(成長拡大)と調和的に繋がる土星(規律・節制)は、目の前にいる相手に真剣に向き合えているか、嘘や誤魔化しがないか、ということを問いただしてきます。
今週の全体の空模様
はじめまして、で始まる物語
「コミュニケーションの問題とはつまるところ、双方の意識やイマジネーションの問題である。その双方の意識がズレたまま固定化することが、問題を生むのである。その解決のためには個々人の意識の問題よりも、「場」の問題として捉えた方がうまくいく場合がある。」
──ハナムラチカヒロ『まなざしのデザイン〈世界の見方〉を変える方法』
「やあ、あなたはどんな人?」と好奇心に満ちた目で握手を求める少年。双子座のエッセンスは、こんなイメージです。他者を初めて知っていく、その嬉しさと怖さが混ざりあって、その手にのっています。
そんな双子座エリアを運行する太陽は、今週15日頃から、魚座エリアを運行する海王星とコンタクトを取るようになります。
「初めて出会うこと」「新しく知っていく」という双子座のエッセンスと、「愛と信頼」の魚座のエッセンスが反発しながらも混じり合っていきます。期待と不安、そこに直感的なスパークも入り混じりながら、「ともだち」になれるのか手探りしていくようです。
誰かと出会う、対話が始まるということは、新しい冒険物語の始まりでもあります。
魚座にいる海王星はスピリチュアルな力を持っているので、まるで魂が引き合うような縁に恵まれるかもしれません。
しかし対話のためには、それぞれが同じ言葉に含める意味やイメージのズレを確認していかなければいけません。人と知り合っていく過程はまた、自分の新しい側面を知ることでもあります。
自分は相手の何を見てどこを信じているのか。自分は相手に何を知ってほしいのか、どう認識されたいのか。対話が生成される中で無意識に出る言動からも、自分という存在があらわになってくるでしょう。
先週末の夜に水星(知性・コミュニケーション)は、自身のホームグラウンドである双子座エリアを運行し始めます。14日から水星は、土星(試練・責任)と金星(愛と喜び)とそれぞれコンタクトを取ります。
「対話」や「コミュニケーション」の場面において、緊張感や真剣さがありつつも、喜びや幸運も一緒にやってくるタイミング。
週末の18日には双子座エリアで新月が起こります。
新月は「スタート」「仕切り直し」にすると良いとされており、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「新天地を探しに行こう」というのは共通します。
宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の双子座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
また、試練と責任の天体である土星が16日頃から「留(ステーション)」という状態になり、18日からは逆行を始めます。そのため、「大切なことを確認しに戻る」ようなことが起きそうです。
窓の外に感じる、予測不可能な自然の存在。〈TAKT PROJECT〉代表・吉泉 聡が語る窓