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5月22日〜5月28日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24〜11/22生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

5月22日〜5月28日の空模様

蠍座の星模様

波に抗わず

今週、火星は獅子座、冥王星は水瓶座、木星は牡牛座エリアを運行します。これらの3天体が運行するサイン(星座)と蠍座は「固定宮」というチームに属し、占星術の用語で「グランドクロス」という図を描きます。

グランドクロスは、状況を強引に変えていく力を持ちます。固定宮の「変わらず同じ状態でいようとする」性質を壊すように、ぶつかり合いや殴り合いを引き起こし、変化を促します。このパワーは、蠍座には大きく影響するかもしれません。

今週起こることは、同じ出来事でも、変わることを望む人にはプラスに感じられ、変わることを恐れている人にはマイナスに感じられるでしょう。

蠍座は人見知りしやすい性質を持ち、人間関係も決まったメンバーで固めがちですが、この怒涛の変動の中では、普段はつきあいのない人のアドバイスがとても役に立つかもしれません。それは、双子座エリアを運行する太陽がもたらすメッセージです。

自分とは全く違う価値観や立場の人と深い対話をすることで、新鮮なアイデアや、活路を拓く鍵を得られるかもしれません。同じ人とだけ交流していると運を逃してしまいそうな週です。

今週の全体の空模様

内在する資源(宝)を発見すること

「『明晰』とはひとつの盲信である。それは自分の現在もっている特定の説明体系(近代合理主義、等々)の普遍性への盲信である。」
──真木悠介『気流の鳴る音』

今週は、天体たちがあちこちで緊張感のある関係を結ぶため、張り詰めた空気が広がります。その中から、新しい眼差しで真実を見つけようと冒険者が立ち上がるような週です。

先週に引き続き、双子座エリアを運行する太陽と獅子座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)、水瓶座エリアを逆行する冥王星(破壊と再生)とが調和的に繋がっています。

時代(社会)の変化を振り返り、、そこにある理不尽に怒りを覚えるかもしれません。そこから、怒りを情熱に変換し、さらに知性も伴いながら、歴史を考察していくことになりそうです。実際に世の中に訴えていくアクションにもつなげていくかもしれません。

物事を明らかにしたい、解決したい、というエネルギーが溢れてくるようです。

また、牡牛座エリアを運行する木星が、火星と冥王星から強い刺激を受けています。(Tスクエア)「豊かさ」はどこにあるのか、と地面を探り、採掘するようなイメージがあります。

豊かさを「資源」と言い換えても良いかもしれません。国が豊かになるためには、様々な「資源」の有効活用が大事です。

天然資源や観光資源、人的資源を見直し、最大限に活用するにはどうすれば良いのかを多くの人が考えることで、豊かさへの道が開けそうです。教育分野で新しい切り口のプログラムが導入されるようなこともあるかもしれません。

ただ、この配置はネガティブな影響をもたらすこともあります。たとえば、戦いの星である火星を「軍備」と読み、そこに冥王星の持つ「極端性」がつながると読むこともできます。

その二者のパワーに木星=「富」が痛めつけられている、という解釈も可能なのです。軍事費拡大のための重税によって国民の成長や富が奪われるとも考えられなくはありません。

太陽に、魚座エリアを運行する土星(試練・制約)が厳しい角度でぶつかります。好奇心と探究心に溢れた冒険者(太陽)は宝の地図を信じて旅を急ぎ、その軽率さを年嵩の導師(土星)がたしなめているような場面です。

「簡単に理解できたときほど、注意しなさい」と導師は言います。一度「わかった」と思うと、疑うことの放棄につながりやすいものです。

真実の宝を見つけるためには、もう少しじっくりと地図を読み込み、書かれていない言葉を理解する必要があるのです。目に見えないものがあることを知るのが課題です。

牡牛座エリアを運行する水星は順行に戻り速度を回復しています。足止めになっていた案件や、保留になっていたものがスムーズに動き出し、片づいていきそうです。

5月15日〜5月21日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

〈TOKYO DESIGN STUDIO New Balance〉を着て画家・友沢こたおが新しい表現を模索する日々

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