双子座の星模様
襟を正して
今週は、火星と冥王星が「胸ぐらを掴み合っている」ような緊張状態にあります。そこに調停役として太陽が現れ、和平協定を調印し、3天体は調和的な関係を結びます。
その影響で、わからないものをわかろうとする情熱が燃え上がります。過去に習ったことや学んだことを振り返ることで、理解が深まります。復習することで知識が血肉になっていきます。
火星、木星、冥王星がぶつかり合う影響で「陰で研鑽を積む」というテーマが出てきます。誰も気に留めないような裏方仕事で地道に修業をしていくことになりそうです。球根を育てていくように、自分で自分を育てること。実力不足から生じる不安は、向上心と努力でのみ解消されます。
太陽と土星の緊張状態の影響で、仕事での責任増加でプレッシャーを感じることがありそうです。速度(勢い)で解決するいつものやり方は一旦避けて、じっくり心を落ち着けて丁寧に行動を。「社会的な信頼」を培うために、見えないもの(思考・声・精神)を大切にしていきましょう。
太陽が自身のエリア(双子座)にいるので、全体運はいいですが、人からの注目度も上がっています。周囲の目を意識して気を引き締めていきましょう。
今週の全体の空模様
内在する資源(宝)を発見すること
「『明晰』とはひとつの盲信である。それは自分の現在もっている特定の説明体系(近代合理主義、等々)の普遍性への盲信である。」
──真木悠介『気流の鳴る音』
今週は、天体たちがあちこちで緊張感のある関係を結ぶため、張り詰めた空気が広がります。その中から、新しい眼差しで真実を見つけようと冒険者が立ち上がるような週です。
先週に引き続き、双子座エリアを運行する太陽と獅子座エリアを運行する火星(意欲・闘争心)、水瓶座エリアを逆行する冥王星(破壊と再生)とが調和的に繋がっています。
時代(社会)の変化を振り返り、、そこにある理不尽に怒りを覚えるかもしれません。そこから、怒りを情熱に変換し、さらに知性も伴いながら、歴史を考察していくことになりそうです。実際に世の中に訴えていくアクションにもつなげていくかもしれません。
物事を明らかにしたい、解決したい、というエネルギーが溢れてくるようです。
また、牡牛座エリアを運行する木星が、火星と冥王星から強い刺激を受けています。(Tスクエア)「豊かさ」はどこにあるのか、と地面を探り、採掘するようなイメージがあります。
豊かさを「資源」と言い換えても良いかもしれません。国が豊かになるためには、様々な「資源」の有効活用が大事です。
天然資源や観光資源、人的資源を見直し、最大限に活用するにはどうすれば良いのかを多くの人が考えることで、豊かさへの道が開けそうです。教育分野で新しい切り口のプログラムが導入されるようなこともあるかもしれません。
ただ、この配置はネガティブな影響をもたらすこともあります。たとえば、戦いの星である火星を「軍備」と読み、そこに冥王星の持つ「極端性」がつながると読むこともできます。
その二者のパワーに木星=「富」が痛めつけられている、という解釈も可能なのです。軍事費拡大のための重税によって国民の成長や富が奪われるとも考えられなくはありません。
太陽に、魚座エリアを運行する土星(試練・制約)が厳しい角度でぶつかります。好奇心と探究心に溢れた冒険者(太陽)は宝の地図を信じて旅を急ぎ、その軽率さを年嵩の導師(土星)がたしなめているような場面です。
「簡単に理解できたときほど、注意しなさい」と導師は言います。一度「わかった」と思うと、疑うことの放棄につながりやすいものです。
真実の宝を見つけるためには、もう少しじっくりと地図を読み込み、書かれていない言葉を理解する必要があるのです。目に見えないものがあることを知るのが課題です。
牡牛座エリアを運行する水星は順行に戻り速度を回復しています。足止めになっていた案件や、保留になっていたものがスムーズに動き出し、片づいていきそうです。
AUGER presents かっこいい大人は、“整え方”を知っている。vol.11 KAZANE