今週の空模様
「言葉というものは、生きている事の不安から、芽ばえて来たものじゃないですかね。」──太宰治『御伽草子』
先週に引き続き太陽に木星が接近し、13日に重なることで、ハイパーポジティブなパワーに溢れそう。
ひとまず行動してみよう!という積極性。市井の人々の声が世の中に響きやすいタイミングです。小さな誰かの声が、その周りの誰かの心を動かし、それがまた新たな声へと繋がっていく……というイメージです。
今週キーとなる天体は「金星」です。金星が司るのは「愛と美」「喜びや幸運」「楽しさや嬉しさ」「好む気持ち」など。
4月11日から5月6日までの金星双子座運行期間では、「コミュニケーション」や「言語」にまつわることの喜びが増えそうです。
今週金星は、冥王星(運命・破壊と再生)と美しいハーモニーを奏でる一方、土星(責任・社会性)からプレッシャーを受けています。
冥王星のもたらすカタルシスによって、自分が何を好きか(愛しているか)、はっきりするタイミングでもあります。食わず嫌いで避けていたもの、なんとなくイメージで苦手だと思っていたものを好きになる瞬間が訪れそうです。 大きく変化を遂げるチャンスかも。
逆に、これまで好印象だったものに幻滅することもあるかもしれません。
双子座に入った金星はしかし、軽薄なキャラクターも持っています。その軽薄さに制御をかけるのが土星です。
金星双子座期は、コミュニケーションの中に「信頼」をいかに編み込めるかを考えること。誠意や真剣さがないところには良い対話は生まれないのだと学べる時期でもあります。
火星(意欲・勇気)と水星(知性・思考)は調和的につながっていて、安心・安全を優先した判断へと導いていきます。
14日には月と冥王星が重なり、2天体は金星と調和的な角度を取ります。そのときの気分で大事な約束や判断をしないように。ムードに流されやすいときでもあるので、気をつけましょう。
魚座の星模様
自分のリズムを信じる
双子座のエッセンスは「細かく分類して、名前(ラベル)をつけていく」。魚座のエッセンスは「全て包括的に捉えて、境界線をなくす」です。
今週は、双子座エリアの金星と魚座エリアの土星とがぶつかり合う配置のため、「分ける=フレーミングによって理解する」「分けない=曖昧さを受容し答えを手放す」の対立が生まれそうです。
金星と冥王星の調和的な関係により、世の中では「明らかにわかるもの」が優先され、理屈で物事を推し進めていくパワーが高まります。魚座にはそれが少し怖いものに感じられるかもしれません。
けれど、太陽と木星が重なることで、勇気が湧き、自尊感情が高まります。自分の軸を持って、堂々と意見や思いを表明していけそう。
火星と水星の影響によって、友人と楽しいコミュニケーションが取れそうです。美味しいものを一緒に食べ、嬉しい気持ちを共有できるタイミングです。賑やかなホームパーティーのイメージです。
14日に冥王星と月が重なると、未来の出来事を示唆するような夢を見るかもしれません。瞑想にも向いた日です。
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