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3月20日〜3月26日 山羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の山羊座(12/22~1/19生まれ)の星模様は?

text: Nao Nanashima / edit: Motoko KUROKI / illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

光が一瞬光るときのように、物事が急激に変わります。

21日に春分を迎えると太陽牡羊座シーズンが始まります。その翌日22日には同じく牡羊座エリアで新月も起こります。23日には冥王星が水瓶座に入り、25日には火星も蟹座へと移ります。

占星術上で1年の始まりとされる春分の直後に、新しいスタートや再生を意味する新月が起こり、さらには世界全体の大きな変化を示唆する冥王星の移動。そこに、喧嘩やトラブルの意味も持つ火星の動きも重なり、怒涛の1週間となりそうです。

今週は、各星座の元型的なもの、魂の持つエッセンスを素材として織物を織り上げていくイメージです。

春分図(春分の瞬間のホロスコープ)は、その年のテーマや、1年間に起こりそうな出来事を表しています。今週の春分図では、東の地平線(ASC)に、カイロンという小惑星がぴったりと重なっています。

東の地平線は、チャートから物語を読むときのスタートポイントです。そこに重なるカイロンの持つ意味はとても大きくなってきます。

カイロンが示すのは「魂の傷と癒やし」。傷や痛みそのものでもあり、その先に強さや優しさを得られるという希望でもあります。これからの1年は挫折を乗り越えるところからしか物語が進まないかもしれません。

“創りたい自分”や“織り上げたい自分の人生”を意識し、目指すこと。自分らしさを大切にして、一朝一夕ではできあがらないものに打ち込む覚悟。

新月のチャートから浮かび上がるイメージは、墓石の前で泣いていた人が喪失感を乗り越え、自分の足で未来へと歩み出そうとする姿です。今まで執着していたぼろぼろの毛布を捨てるのにも似ています。

冥王星が水瓶座に入ると、大きなイベントにいや応なしに巻き込まれるかもしれません。

冥王星の力がプラスに働けば、多様性が尊重されるインクルーシブな世界の始まりになります。けれどマイナスに働けば、「平等」の名の下に画一化が是とされていくことになりそうです。

火星が蟹座に入ると「民族意識」に火がつくこともありそうです。

守るべき者は誰?と選ぶこと。しかし、それが過剰になると排他的にもなってしまいます。防御力を上げたい、という動きが増えるかも。

どこかに所属していること、大勢の人と連帯することがパワーになります。感情を開放することが推進力になりそうです。

山羊座の星模様

踏みしめる大地

山羊座の元型的なエッセンスは「皮膚と骨」です。社会の輪郭線をはっきりさせるためのルール、構造を支える骨格を司るのが山羊座です。

今週の春分と新月は、山羊座にとっての足元で起こります。なので自らの基盤や居場所を慈しみながら、ルールや枠組みをつくる力を発揮することがテーマとなります。

高い場所(理念)ばかりに目がいっていて、実際にそばにいる家族や仲間の声を聞く姿勢がなかったのであれば、かえりみて、耳を傾けなくてはなりません。

いくら大地を愛していても、空を見上げるばかりで水をやらなければ草木は育ちません。本来の自分を支えてくれる場所、大地に視線を移し、必要とされるルールを考えましょう。

天球上で山羊座にとっての足元にあたる場所に、カイロンと木星がいます。そこに向かい合う位置・蟹座エリアには火星がいます。

この配置によって、自分と仲間の心の傷を癒やすためのアクションが求められます。相手を慈しむことで自分も癒やされる時期です。

相手の立場に立って、相手の利を願うことができるように。具体的に必要なものを準備してあげる優しさを持ちましょう。効率やルールとは別のところにある思いやりを大切に。

冥王星が水瓶座に入ると、財産や給与形態の変化がありそうです。資産に関わる事件が起き、株を持っているならその株価、所有する土地の地価などの大きな変動があるかもしれません。

急な出費、もしくは収入の知らせ。デジタルまわりでのお金の取り扱いにも念のため注意を。フィッシング詐欺などにも特に気をつけましょう。

窓際で作業をする蓮沼執太

窓辺で創作すれば音楽も外に開いていく。音楽家・蓮沼執太が語る窓

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