今週の空模様
「われわれは楽しく正しく進まうではありませんか。苦痛を享楽できる人はほんたうの詩人です。もし風や光のなかに自分を忘れ世界がじぶんの庭になり、あるひは惚として銀河系全体をひとりのじぶんだと感ずるときはたのしいことではありませんか。」
──「212 九月二十一日 宮澤淸六あて」『校本 宮澤賢治全集第十三巻 書簡』
太陽と土星（責任・制約）が水瓶座エリアで、金星（愛と喜び）と海王星（夢とスピリチュアル）が魚座エリアで重なります。
太陽は社会の姿をはっきりと照らし出す存在、土星は社会の責任や構造そのもの。
金星は愛と美、そして耽溺性。海王星は人々に夢を見せる存在であり、感覚を麻痺させる「麻酔薬」です。
今週は、「辛口の現実」（太陽・土星）と「激甘な夢」（金星・海王星）のふたつのテーマが並んでいます。
太陽と土星が運んでくるニュースは、それに触れたときの反応でその人の成熟度を測れるようなものかもしれません。公人の発言などから社会全体の未熟さが透けることもありそうです。
一方、金星と海王星は、嫌なことを忘れて酩酊しているときのようなムードをつくり出します。現実から離れ、癒やしを得られる週でもあります。
現実が辛いからこそ、夢に邁進して、実現することができる。もしくは、辛い現実から目をそらすために、夢物語に溺れていく。どちらに傾いてもおかしくはないでしょう。
19日には太陽が魚座エリアに入ります。魚座が主役の1カ月となり、世の中に“魚座的”なことが起きやすいタームの始まりでもあります。
12星座最後のサイン（星座）である魚座は、水のエレメントに分類されます。他の11サイン（星座）のエッセンスが全て渾然一体となった、大きな海のようなイメージです。
魚座のキーワードは、物質よりも精神の優越性（スピリチュアリティ）、献身的、魂の救済、夢想家、慈善、大義に身を捧げる信仰、ロマンチスト、アート、抽象的な思考、混沌、といったものが挙げられます。
今週からの1カ月は、素晴らしいアートが世に出るようなことがあるかも。また、自他の境界線がうすまることによって癒やされる機会に恵まれそうです。共感や共鳴に動かされて大きな流れに身を投じることになるかもしれません。
乙女座の星模様
愛の交流
魚座と乙女座はともに「柔軟宮」のサイン（星座）であり、対向しています。向かい合う2つの星座はライバルのような関係です。共通点も多く、また、対照的な特徴も持っています。
乙女座は「実際的な（現実的な）サポートやケア・奉仕」、魚座は「精神的な（魂的な）サポートやケア・奉仕」という性質があります。
現実と理想（夢）を折り合わせることができれば、この二者間に生まれるパワーは愛に満ちた素晴らしいものになります。今週は「奉仕的な愛」についてのテーマが浮上しやすいでしょう。
太陽と土星が「日々の仕事・サービスの部屋」そして、自他ともにケアをすることや奉仕を意味する場所で重なります。
事務処理が増えて、残業も多くなる予感。責任の重たい案件によるプレッシャーがのしかかるタイミングです。健康第一で、無理のない働き方を（特に）心掛けたい週になります。
また、「パートナーシップを結ぶ」「公式な契約を交わす」という意味のある場所に、金星のもたらす幸運と、海王星のもたらすスピリチュアリティが共鳴し合って広がります。
その影響によって、夢のような運命的な出会いがあるかもしれません。それは婚約や結婚、契約（仕事・不動産）などにまつわることです。けれど、それはしっかり捕まえておかないと泡のように消えてしまう相手かもしれません。
さらに週半ばから、水星（知性・コミュニケーション）と木星（成長と拡大）が調和的にコンタクトします。目上の人から仕事ぶりを評価されそうです。嬉しいか嬉しくないかは別として、「成長のための道」が開かれそうです。
19日、太陽が魚座エリアを運行し始めると、対人運、交際運、結婚運、契約運が上がってきます。
太陽が魚座にいるときはいつもこれらの運が上がりますが、今週は、その運気が仕事の関係者や、目上の人（親族含む）から巡ってきそうです。もし、紹介などがあれば、会ってみましょう。
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