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2月6日〜2月12日 水瓶座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の水瓶座(1/20~2/18生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「もつと強く願つていいのだ/わたしたちは幾種類ものジヤムが/いつも食卓にあるようにともつと強く願つていいのだ/わたしたちは朝日の射すあかるい台所がほしいと/すりきれた靴はあっさりとすて/キユツと鳴る新しい靴の感触を/もつとしばしば味いたいと」
——茨木のり子「もっと強く」抜粋

今週のポイントは、6日の獅子座エリアでの満月です。「新月」で蒔いた種を「満月」で収穫する、というサイクルがあります。

昨年7月の獅子座新月のテーマは「私たちの財産や豊かさ」について考え、富の再分配をどのようにしていくのかを検討することでした。

その落としどころ(収穫)としての獅子座満月では、とりあえず今あるものを大事にし、堅実に歩んでいこうという気持ちになります。

これは良い意味では「日常の中でのささやかな豊かさに感謝して喜ぶ」、悪い意味では「現状維持以上のことを考えられず、理不尽さや苦境を諦めの境地で受け入れる」と言えます。

満月には牡牛座エリアを運行する天王星(改革・刷新)が激しい角度でぶつかっています。

そのため、「本当にこれでいいのだろうか?」「理想を捨ててはいけない」と疑問や問題提起が差し込まれています。

現状に不具合があるときに、まったく見当外れで本質から離れた解決策が提示されることがあります。満月にぶつかる天王星は、そんな世の中をも厳しく批判してきます。

小手先の案ではなく、問題が生じた根本原因に目をやって全く新しい方法を選ぼう、というメッセージです。

また、太陽と天王星、火星(意欲・闘争心)と金星(愛と喜び)の殴り合いが週半ばまで続きます。仕事であれ、人間関係であれ、変わることを望むのであればこのタイミングを活かすとよさそうです。

12日には水星(知性・コミュニケーション)が水瓶座エリアを運行し始めます。感情より論理を優先して物事を進めていけそうです。

さらに、俯瞰的な見方が冴え、膨大な資料や情報をまとめる業務も捗るでしょう。長期的な新しい目標も見つかりそうです。年度末の忙しさを助けてくれる水星です。

水瓶座の星模様

言葉にならないものを見る

水瓶座は、「議論を重ねれば正解に辿り着くだろう」と信じているところがあります。

たしかに、黙っていては進まないことは多いです。ただ、誰もが上手に状況説明をできたり、思いを言語化できるわけではありません。また、柔らかな心を守るためには口にしないほうがいい言葉もあったりします。

問題に対処するときは、そのような、言葉にならないものも加味してこそ正解に近づけるものです。

獅子座新月から今週の満月までの半年間では、言葉にできることが全てだという感覚が揺らぐような出来事があったかもしれません。

正解への辿り着き方は議論だけではないと身をもって理解できたでしょう。今週はそれを実感できます。

今回の満月は、パートナーシップの関係を見直すのに良いタイミング。アンフェアさが解消され、互いに自律性や自制心を持てそうです。日常の中に喜びがあることにも気がつけるでしょう。

もしアンフェアさを問題として抱えているならば、パートナーに素直な心情をシンプルに伝えること(困っているとか、悲しいとか)も良いでしょう。未来を一緒に考えることで絆が育まれます。

今週半ばまで、太陽と天王星がハードに刺激し合うことで、外に遊びに行きたいのに、家や地域の用事で家を空けるのが難しくなりそうです。ひとつひとつを丁寧にこなすスケジュールを組むことで乗り切りましょう。

また、火星と金星がせめぎ合っているパワーのおかげで、才能を活かし、収入に繋げることができそうです。勢いでやったことがウケて、おひねりが飛んでくるようなイメージです。濡れ手に粟のような臨時収入かもしれません。

作家・辻村深月

作家・辻村深月が朗らかに書き続けるために大切なこと。コンタクトレンズ〈シード AirGrade〉のある生活

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