今週の空模様
「知的探求は(それが本質的なものであろうとするならば)、つねに『私は何を知っているか』ではなく、『私は何を知らないか』を起点に開始されます。そして、その『答えられない問い』、時間とは何か、死とは何か、姓とは何か、共同体とは何か、貨幣とは何か、記号とは何か、交換とは何か、欲望とは何か……といった一連の問いこそ、私たちすべてにひとしく分かち合われた人間的な問いなのです」
──『寝ながら学べる構造主義』内田樹
占星術で読む基本の10天体全てが順行となり、「全員が前を向いて動いている」状態となりました。起業や入籍、引っ越しなど、何かを始めるのに相応しいタイミングです。
先週に引き続き、水星と天王星(刷新・改革)、太陽と火星(勇気・意欲)が調和的に繋がっています。今週はそこに、2つの「殴り合いの関係」が加わってきます。1つ目は太陽と天王星、2つ目は火星と金星(愛と喜び)です。
これらの星の配置により、「理論VS理論」「正解VS正解」という図式が見えてくるかもしれません。
立場が違うと、「理論」も「正解」も変わってきます。どこから物事を見ているのか、その視点が明らかになっていきそうです。
政治の分断、仕事での意見の食い違い、男女関係の諍いなど、あらゆるところで対立が生まれる気配。派閥争いは激化するかもしれません。それに加えて、シーライオニングや水掛け論といった、不毛な議論の応酬も見られそうです。
「はっきりとした物言い」に、真偽も問わず多くの人が従ってしまうのは、「軽・早・安」を優先してきた社会に原因があります。
あまりに情報が多すぎるのも、混迷を生む要因になっているでしょう。システムにとらわれずに思考し、社会とその中での自分の立ち位置を客観的に観察したい週です。
天秤座の星模様
対話スキルを磨く
天秤座には「争いごとは避けたい」と願う気持ちがあります。なのでつい、自分の意見や本音を抑えて、周囲と調和しようとするのです。
ただし、本音を抑圧していることは自分への嘘になり、結果として自分の中の平和を失うことになります。周囲も自分の心(精神)も真に平和であるためには、アサーティブなコミュニケーションを心がけていくことも大切です。
先週に引き続き、太陽は水瓶座エリア、火星は双子座エリアを運行しています。この2星座は、天秤座と同じ「風(大気)のエレメント」です。
同じエレメントの星座に運行する天体同士は、調和的な力で繋がり合い、ワルツを踊るような楽し気なパワーが溢れてきます。
似た価値観の誰かと意気投合したり、自分の考えていることを勇気をもって堂々と発言できたりして、爽やかな気持ちになれそうです。
また、水星と天王星の調和的な配置により、敏腕マネージャー的な役割がめぐってきます。家族や仲間をサポートするために、あちこちと連絡を取ったり、必要な申し込みをしたりすることになるかもしれません。
太陽と天王星が激しく殴り合うようなコンタクトを取ると、目上の人から無理難題を渡されるかもしれません。
平和主義の天秤座はいつもならばYESと言うかもしれませんが、今週は自分の立場や考えをしっかりと表明して、相互理解を求めることも必要かもしれません。NOと言うことも、愛を守るためには大切です。
火星と金星がせめぎ合っている間は、自分の用事のために時間をつくっても、ひっきりなしに連絡が来て集中が途切れてしまうようなことがあるかもしれません。境界線をしっかりと持つことで自分の時間を確保しましょう。
今週、月は牡牛座エリアから獅子座エリアへと向かい、「上弦」です。2月6日の満月に向かって、どんどん膨らんでいきます。意欲や感情も大きく膨らみやすいとき。
2月1日は双子座エリアで月と火星が重なり、短気になりやすく、2月3日〜4日の蟹座エリアに月が巡るタイミングでは仕事で心が揺れやすそうです。口頭での連絡よりも、きちんとテキストが残るコミュニケーションをした方が安全かもしれません。
あの人も、家で瓶ビールを楽しんでいます。Vol.1:小宮山雄飛「1日の終わりに、手作りおつまみと1杯を」