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12月26日〜1月1日 牡羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡羊座(3/21~4/19生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「技術の進歩は生活のテンポを速め、人々の時間を奪い取る。貿易取引の増加、物や人の移動の増大は、匿名化を促進し、地域共同体を解体していく。西洋ではこうした動向には『開発』というよりも、『進歩』というレッテルが貼られる。」
──『懐かしい未来ーラダックから学ぶ』ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ


占星術の「ホロスコープ」とは、円形(360°)の空を12のサイン(星座)で均等に区切ったものです。360°÷12=30°なので、ひとつのサイン(星座)は30°の幅(エリア)を持ちます。

山羊座全体には「集団を統率して、実利を追求する」という象意があります。

今週、太陽は山羊座エリアの5°〜11°を移動し、このエリアには「共同体に骨をうずめるかのように全身で奉仕する」という意味がつけられています。

太陽は、牡牛座エリアを運行する天王星(改革・刷新)と調和的に繋がります。

山羊座と牡牛座は「地のエレメント」に属し、「お金(財産)」に深く関与しています。この2サイン(星座)の組み合わせにより、政府から、新しく財産(税金)に関する政策案が打ち出され、(国民の反対があろうとも)推し進めていこうとするかもしれません。

29日に水星(情報・コミュニケーション)が逆行を開始し、2023年1月1日には山羊座エリアで金星と冥王星が重なります。

すると、今まで体制に従順であったのが、疑問を抱くように。形の見えない「みんな」の欲望を自分自身の欲望のように思っていたこと、顔の見えない誰かの思惑に踊らされていたことに気づき、少しずつ解放される空気が満ちていきます。

今の構造とは別に、オルタナティブな社会の仕組みが自然発生的に表れる気配。

既にある民間の子供食堂やフードバンクのようなものがもっと大きく育ち、困窮している人がたくさんいることが可視化されるかもしれません。社会に必要な公的援助や税金の使い方について、多くの人が注目することになりそうです。

牡羊座の星模様

手のひらに種を

先週に引き続き、多くの天体が山羊座エリアにあります。牡羊座にとって山羊座エリアは「天の高い位置」であり、パブリックで人目につく場所になります。

山羊座は「社会と集団」という要素を持っており、「個人で生きる」ことを好む牡羊座にとっては少し窮屈かもしれません。「みんなのためだから」と当然のように集団の中での自己犠牲を求められると走って逃げたくなるでしょう。

しかし、仕事の運気を上げるにはこの山羊座的な振る舞いをすることが大切にもなっていきます。自分が納得のできる、「能力や労力の使われ方」について、客観的に理解しておくと円滑に仕事ができそうです。

先週に引き続き、牡羊座エリアを運行している木星(成長と拡大)は、社会の求める風潮(犠牲)に対して、今はその中にありつつも、心は冷静に距離を置き、自分がやれること、やりたいこと、できることは何であるのかを考えている様子です。秘めた情熱、「本音(牡羊座)と建前(山羊座)」の本音が増える。

29日から逆行する水星は魚座エリアを運行している海王星(夢やスピリチュアリティ)と調和的に繋がります。

信念や理念を具体化しようとイメージを膨らませることになりそう。ただ、それは今までの習慣に逆らうことになるので、結局実行に移すまでには至らないかもしれません。

しかし、この期間に心の奥に出てきた「こうだったらいいのにな」という思いは今は自分ひとりのものかもしれませんが、これから同じような希望を持つ人が多く集まってくるでしょう。

今週抱いた気持ちが、ゆくゆくは世の中を変えていく「種」になってくれそうです。

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