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11月28日〜12月4日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「欲しがってくださいあらゆる避雷針抜けて轟くような祝いを」

──『悪友』榊原紘

ここではないどこかを目指し、外の世界に飛び込んで己を知るための学問。ここではないどこかを望みながら修行に励む宗教。ここではないどこかを探求しながら、理性によって物事の根源のあり方を知ろうとする哲学。

これらは全て「射手座的」なものになります。 

今週は射手座エリアに太陽・水星(知性・コミュニケーション)・金星(愛と喜び)の3天体が運行し、魚座エリアに海王星(夢幻・スピリチュアル)、木星(拡大・膨張)、双子座エリアに火星(意欲・闘志・トラブル)が運行しています。

これらの6天体全てがじわりと互いに刺激し合っています。

この配置のうち、射手座は虚実の境目がはっきりしない、大げさな理念に燃え、魚座は魂の世界や地球や宇宙全体の平和を祈るパワーで満ちています。

金星はなんでもキラキラとスイートにし、海王星はとろけて空想を広げる作用を持ち、木星はそれをさらに増幅させていきます。これらが合わさり相乗効果で「夢や理想」がどんどん非現実的になります。

このメルティなイメージに対して厳しい突っ込みをするのが、火星です。

火星は土星(責任・節制)を味方につけ、論理的、現実的、実現可能な手法を模索し、その先にある「理想と目標」を求めていきます。

どうやったら、理想郷を本当の世界につくり出していくことができるのだろうか、と試行錯誤をするタイミングになります。苦しみや行き詰まりがあったとしても、そこにある喜びや希望を見落とさない鋭い知性。

みんなで一緒に「理想の世界」をイメージし、その方法を現実のものとして考えること。

また、土星には天王星(改革・刷新)が激しくぶつかる配置が、2021年1月から断続しています。この2天体のぶつかり合いは今週末にようやく緩まっていきますが、「世の中の変革すべき悪い部分」が浮き彫りにされるような出来事が起こりやすい時期です。

暗い雲が垂れ込める不穏な嵐の最中でも、光を見つけ、求めるたくましさを持ちましょう。

牡牛座の星模様

もうひと踏ん張り

今週、特筆すべきは、長らくぶつかり合っていた土星と天王星がやっと緊張関係をゆるめることです。2021年1月頃から、仕事に関する場面で変化や試練が多かったかもしれません。

プレッシャーや責任、行き詰まり感などから徐々に解放されるような週になりそうです。仕事の辛さの中にもチャンスが見つかるタイミングです。

牡牛座にとって「深い縁(しがらみ)」や「繋がりの中での変容」「継承(先祖代々)」を意味する場所に、太陽と水星・金星が運行している影響で、「お下がり運」があがります。

遺産(ギフト)を受け取ったり、引き継がなくてはならない何かにたずさわることがあるかもしれません。

この3天体と火星、土星のハーモニー(「調停」という配置)により、有益な情報を得たり、後々にも役立つようなスキルが身につくかも。ちょっと面倒だと思う仕事ほど、今は真摯に打ち込みましょう。

海王星と火星のぶつかり合いの影響で、夢や憧れの対象を見つけて、その人をお手本に近い未来の設計図を描きたくなりそう。

牡牛座は、安心や安定を求める傾向にありますが、その性質を揺らすような「欲望」が自分を導き、前に進むための推進力にもなります。

足元を見て歩くよりも、高い空に輝く星を見あげて歩くようなイメージでいましょう。

妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一

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