今週の空模様
「欲しがってくださいあらゆる避雷針抜けて轟くような祝いを」
──『悪友』榊原紘
ここではないどこかを目指し、外の世界に飛び込んで己を知るための学問。ここではないどこかを望みながら修行に励む宗教。ここではないどこかを探求しながら、理性によって物事の根源のあり方を知ろうとする哲学。
これらは全て「射手座的」なものになります。
今週は射手座エリアに太陽・水星（知性・コミュニケーション）・金星（愛と喜び）の3天体が運行し、魚座エリアに海王星（夢幻・スピリチュアル）、木星（拡大・膨張）、双子座エリアに火星（意欲・闘志・トラブル）が運行しています。
これらの6天体全てがじわりと互いに刺激し合っています。
この配置のうち、射手座は虚実の境目がはっきりしない、大げさな理念に燃え、魚座は魂の世界や地球や宇宙全体の平和を祈るパワーで満ちています。
金星はなんでもキラキラとスイートにし、海王星はとろけて空想を広げる作用を持ち、木星はそれをさらに増幅させていきます。これらが合わさり相乗効果で「夢や理想」がどんどん非現実的になります。
このメルティなイメージに対して厳しい突っ込みをするのが、火星です。
火星は土星（責任・節制）を味方につけ、論理的、現実的、実現可能な手法を模索し、その先にある「理想と目標」を求めていきます。
どうやったら、理想郷を本当の世界につくり出していくことができるのだろうか、と試行錯誤をするタイミングになります。苦しみや行き詰まりがあったとしても、そこにある喜びや希望を見落とさない鋭い知性。
みんなで一緒に「理想の世界」をイメージし、その方法を現実のものとして考えること。
また、土星には天王星（改革・刷新）が激しくぶつかる配置が、2021年1月から断続しています。この2天体のぶつかり合いは今週末にようやく緩まっていきますが、「世の中の変革すべき悪い部分」が浮き彫りにされるような出来事が起こりやすい時期です。
暗い雲が垂れ込める不穏な嵐の最中でも、光を見つけ、求めるたくましさを持ちましょう。
獅子座の星模様
節目の気配
今週、2021年1月頃から始まっていた、「土星と天王星のどつきあい」が落ち着き始めると、この影響をもろに受けていた獅子座も平穏さを得ることができそうです。
仕事での急な変更や、差し戻し、難しい認識のすり合わせや、契約交渉など、振り返ると骨の折れる案件が多かったかもしれません。21年、22年に力を入れて携わっていたプロジェクトの総仕上げのようなこともありそうです。
もし、仕事や日々の生活に行き詰まりを感じているならば、パートナーや友人たちの知恵を借りるときです。
獅子座はアドバイスを受ける側になるのは苦手な面もありますが、誰かの話を聞くことできっと良い案が思い浮かぶでしょう。
馴染みのあるものへの執着を捨てなくてはならないかもしれませんが、方向転換するためには、自分の強みの再確認をしつつも、今までのやり方やイメージを捨て、新しい風を受け入れることです。
先週に引き続き、太陽・水星・金星が射手座エリアを運行し、遊びやイベントに出かけると良い運気が巡っています。お日様を浴びて身体を動かすこと、スポーツもおすすめです。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1：ミュージシャン・曽我部恵一
