今週の空模様
「震え、揺らめく心/護り難く、止め難い/智慧ある者が正道に引く/射手が矢を引くように」
──『9つの人生 現代インドの聖なるものを求めて』ウィリアム・ダルリンプル
今週は22日に太陽が射手座エリアに移動し、射手座的なテーマが浮上する1カ月が始まります。
射手座は「火のエレメント」に属しています。燃え盛る炎は直感や情熱であり、上方に向かうベクトルでもあります。崇高な知恵を“ここではないどこか”に探しにいく、たくましく自由闊達な魂。
孤高な求道者であり、探検家でもあります。視線は高く、常に遠くを見つめています。その一方、足元の細やかなものに気がつかないような面もあります。
また、今週24日は射手座の支配星(守護星)である木星が順行に戻ります。高い目標や憧れに目を向けて冒険を始めるような、「射手座的」な勇気や意欲が燃えそうです。
24日、太陽が月と重なり、射手座エリアでの新月があります。社会全体の「大きな意志」が変わるのを遠くに感じるイメージです。それは、海の潮目が変わる様子に似ています。
秘めた決意が個々の心の内側に燃え、それが寄り集まって大きな「世間の意志」となり、攻守交替、形勢逆転、下剋上をもたらすきっかけが生まれそうです。
今までメジャーだったものが廃れて、地味でマイナーだったものがメインストリームになっていく兆しを感じるとき。
新月は物事をスタートさせるタイミングとして吉とされています。
そして、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「大いなる意志を感じる」のは共通します。
宣誓を5〜10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の射手座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
その他の天体配置では、土星(試練・課題)と天王星(改革・刷新)が殴り合い、新しい時代をつくるための課題が次から次へと浮き上がってきます。
また、土星は、逆行中の火星(意欲・闘志・トラブル)とは調和的に繋がり、問題の解決のための具体案をどんどん生み出していきます。
火星は海王星(夢・妄想)と気まずい配置でぶつかり合って、真実と嘘、現実と虚構が入り混じった世界の空気をつくっていきます。善も悪も入り交じった、ありとあらゆるものが投入された鍋がぐるぐるとかき交ぜられています。
良識のある人でもデマに踊らされてしまう危うさのある時期になります。焦らずに流れを見守る姿勢も大切になりそうです。
牡牛座の星模様
変わる自分を許す
太陽が運行する射手座は、牡牛座にとっては全く性質の異なるサイン(星座)です。
牡牛座は同じ場所にどっしりと構える性質があり、やや保守的。射手座はあちこち遠方に出かけることで活力を得る性質で開放的です。
牡牛座にとって射手座エリアは「責任の伴う贈与や相続」や「深い人間関係」を意味する場所になります。異質な誰かとの深い関わりから自分の頑固さを手放すことを学ぶには良いシーズンです。
射手座エリアにはすでに、水星(知識)、金星(愛と喜び)も運行しており、有形無形問わず“ギフト”を受け取ることで、変化を受け入れられるタイミングになりそうです。
24日、木星が順行に戻ると、自分の本心に忠実に動く勇気が出てくるでしょう。
射手座エリアでの新月の影響は、新しい絆を求めたり、人とより深く付き合ったりしようと考えが変わるきっかけにできそうです。
他人の考え方や在り方を受け入れる場面。頑固な面もある牡牛座なので、人の影響を受け柔軟に変わる自分に自分で驚くかもしれません。心の内側から大波にさらわれて気がついたら変化していたようなイメージです。
新月アファメーションは、「深く没入することで成長する」「しっかりコミットメントすることで得られる豊かさ」について天に宣誓すると良いでしょう。
例えば、「親戚付き合いがうまくでき、評価を得ました」「周りの人としっかりと絆が結べ、信頼を得ました」などです。
土星、天王星、火星、海王星の配置の影響で、仕事面では忙しくも堅調。それに見合った報酬も期待できそうです。
ただし、もっと楽をして成果を出したいという気持ちは、今は悪い誘惑に負ける要因となってしまうかもしれません。
いつどんなときも“うまい儲け話”には注意が必要とわかっているはずなのに、今週は怪しげな誘いを信じてしまうかもしれません。踏みとどまって正解というタイミングになりそうです。
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