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10月31日〜11月6日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23~12/21生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「君は決して無用者ではないのだ。君にはどうしても生きていてもらわなければ困る。君でなくてはできないことがあるのだ。ほら、ここに君の手を、君の存在を、待っているものがある。
──もしこういう呼びかけが何らかの『出会い』を通して、彼の心にまっすぐ響いてくるならば、彼はハッと目覚めて、全身でその声を受け止めるであろう。」

──神谷美恵子『生きがいについて』

太陽・金星・水星が蠍座エリアを運行し、逆行中の木星・海王星が魚座にあります。基本の10天体中5天体が「水のエレメント」に滞在中となります。

「水のエレメント」が司るのは「感情」「情動」「心の繋がり」です。中でも蠍座の持つ要素は、固く結ばれた絆による共同体の強さを求め、狭く、深く、濃い関係性の育みとなります。自分の魂の声に素直になって、偏愛を貫くこともあります。

また今週は「火のエレメント」である牡羊座、獅子座、射手座のエリアにはほとんど天体が運行せず、「火のエレメント」の司る「情熱」「意欲」「勢い」が減り、落ち着いた、静かな空気が広がりそうです。

週の後半に行くほど、太陽・金星(愛と喜び)・水星(知性・交流)と、土星(責任・社会性)、天王星(改革・刷新)との配置に緊張感が高まってきます。

社会の仕組みに対する様々な意見や価値観、利害がぶつかり合い、一度公式な発表があったものでも二転三転するかもしれません。政府が決めようとしている制度に対して市民側の意見をぶつけていくには良いタイミングです。

平和や公平さというものは、ただ待っていて現れるものではなく、絶え間ない訴えによって勝ち取るものでもあるからです。

先週に引き続き、逆行中の火星と、海王星(夢や融解力)が厳しくぶつかり合う配置になります。さらに逆行中の木星(成長・拡大)も魚座エリアにいることから、嘘やデマも多くなり、何を信じたら良いのか不明瞭になりそう。

それでも「このままではいけない」と闘う意欲が湧き上がり、明るい未来のための革命を求める声が大きくなりそうです(デモや集会による知恵の共有と、勇気と言論の力強さ)。

射手座の星模様

良いケンカを目指すこと

射手座にとって蠍座エリアは、「人には見せない秘密」「バックヤード」を意味する場所にあたり、スピリチュアリティや深層意識などにも繋がっています。

このエリアに太陽・金星・水星が運行していることにより、目に見えないものとの親睦を深めることができそうです。

ヨガや瞑想、または身体を思い切り使うことで、ゾーンに入り、世界の見え方や感じ方が変わります。神秘体験への肯定感がキーワードになり、自分も知らなかった自分と対面することもあるかもしれません。

週後半になると、この蠍座エリアの天体たちと、水瓶座エリアの土星、牡牛座エリアの天王星が激しくぶつかり合う配置になっていきます。

「見えていなかったもの」が見えてきたことにより、価値観が変わり、今まで平気だった仕事や他者との関わりが急にイヤになるかもしれません。

相手からされることが不本意であったり、もしくは、自分の過ちに気がついてしまったり。そんな関係性の仕切り直しをするには良いタイミングかもしれません。

また、逆行中の火星と、海王星+木星の影響は先週に引き続き「大切な人との諍い」として出てきそうな雰囲気です。「雨降って地固まる」にするためにも、言葉選びには細心の注意を払いましょう。

一度口から出てしまえば、なかったことにはできないのです。「売り言葉に買い言葉」は絶対にやめましょう

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