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10月10日〜10月16日 山羊座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の山羊座(12/22~1/19生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「希望は複雑な色をしている/裏切られた心臓の赤/日々の灰色/くちばしの黄色/ブルースの青にまじる/褐色の皮膚/黒魔術の切なさに/錬金術の夢の金色/国々の旗のすべての色に/原始林の緑 そしてもちろん/虹のてれくさい七色/絶望は単純な色をしている/清潔な白だ」
──「色」谷川俊太郎(*スラッシュは改行を表しています)

今週の10日は牡羊座エリアでの満月。満月は新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今年の4月の牡羊座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。

この半年の間に、自分という命と世界全体のバランスについて考察を深めるきっかけとなった体験もあったかもしれません。それは、「自然の中での人間の在り方の模索」とでも言うべきものでした。

人がつくった社会制度や文化を遠い過去から再編成するきっかけ。当たり前と思っていることほど見直す必要があると思い出されるときでした。

今回の満月のテーマは、新月テーマを受け止めつつ「複雑さを内包し深く考えること」となります。

私たちがバラバラに生きていることを確認し、一つのものになれないのだと、納得をするタイミングになりそうです。世界を「一色」にしないこと。多様で多彩な色がそこにあると認めること。

男と女、善と悪など、私たちのなかにあるあらゆる対立概念を、分断ではなく相補的に存在するものとして捉える。そして、多様さのみならず無秩序までもを包括し道を歩んでいく。そのために長考していく場面です。

正解は無数にあり、「唯一の正解」を得ることはできないと知ることが大切です。そのなかでそれぞれがそれぞれの「正解」や「本質」を求めて考えることが今週のテーマ。

「未完成」なままでの継続。完成しないことを恐れずに、過去の反省を踏まえてより良い道を考え抜く満月です。

山羊座の星模様

居場所の確認

今週の牡羊座エリアの満月は、この半年の「周囲との繋がり」を振り返るタイミングです。

自分らしさ、自分のやりたいことは何であるのかを知った上で、周囲(家族や仲間)とどのように関わるのがベストなのかを模索してきたかもしれません。

山羊座は、誇り高く、成果を上げることや結果を出すこと、完璧な仕事をすることにこだわる傾向があります。しかし、この半年間はその自負心を満足させるには至らず、辛いことも多かったかもしれません。

この満月では、失敗と思った箇所を分析し、無視していたものを直視し、自分の力量を把握することが大切になります。弱いもの、使えないものを抱えながらどのようにベストを目指すかが課題にもなりそうです。

また、この満月は「家庭や家族」「自室や居場所」などを意味する場所で起きています。

誰を仲間にして、どこに所属していたいのかについて、少しネガティブな要因・出来事によって自分の本音がクリアになってくるかも。

11日に水星(知恵・コミュニケーション)が「キャリア」や「公的な場面」「社会参画」を意味する場所を運行し始めます。同じ場所に金星(愛と喜び)もいることから、仕事の場面において発言力が高まり、良い案件に恵まれそうです。

今週は、自分がリーダーであったら、どんな仲間でチームをつくりたいのかを考えると良いでしょう。

白石和彌

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