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9月12日〜9月18日 天秤座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の天秤座(9/23~10/23生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「ひとりの人間の真摯な仕事は おもいもかけない遠いところで 小さな小さな渦巻をつくる」
──「小さな渦巻」茨木のりこ

今週、太陽は乙女座エリアを、天王星は牡牛座エリアを運行し、調和角度(120度)で繋がっています。基本10天体中6天体が逆行し、「過去を見直しながら進む」にはちょうど良いタイミングになります(水星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星が逆行中)。

古代バビロニアでは、牛は聖なるものでした。また、畑を耕す際には牛に犂(すき)を牽かせていたため、農耕に欠かせない存在でした。

乙女座のモチーフは収穫の女神であり、畝の女神でもあります。

牡牛座も乙女座もどちらも大地を司る「地エレメント」であり、人々が生きるため、また、豊かになるための糧を生む要素として重要な役割を持っています。

天王星は「改革・刷新」を司っており、公転周期は84年です。前回の牡牛座エリアの運行期間は1935年から1942年でした。この時期を振り返ってみると、おさまらぬ世界恐慌、中国などで発生した大飢饉、そして第二次世界大戦と、波乱続きでした。

天王星が牡牛座(食料・経済)を揺るがした、という読み方をするならば、今もまさにそのような「食料危機に備えるとき」「経済の大きな変化のタイミング」に私たちはいるのかもしれません。

すでに小麦などの価格高騰が始まっていますがこれがさらに進み、輸入に頼っている食料品が入手しにくくなることもあるかもしれません。

世の中を巡るお金の流れについて問い直し、良い循環を求めること。新しいお金(食糧)が動く仕組みができるようなイメージ。生産と消費のバランス。新しい経済のシステム。

何をして、どう収入を得るのか。働き方や雇用条件の是正が起こりそうです(例えば、長時間労働や短期契約、雇い止めの是正、勤務場所の自由や週休3日制、安定した雇用の希求といったテーマ)。

安定感のある社会を築くことへ人々の関心が向かう時代です。今週は、そんな時代の中で、せめぎ合いながらも自分たちの生活の新しい仕組みをつくり出し、進むことになりそうです。

天秤座の星模様

一歩を踏み出すとき

太陽と天王星が調和的に繋がっていることにより、「秘密にしていることの見直し」ができそうな雰囲気。

誰しも、他人には見せない“舞台裏”があるものです。天秤座は12サイン(星座)で一番、体裁(外から見える美しさ)にこだわる傾向があります。洗練されていて、洒脱なものを愛する審美眼があるのです。

それは自己の在り方にも反映され、特に対人関係、社交の場面ではそつなくエレガントに振る舞うことをよしとすることが多いでしょう。その分、天秤座にとっては“舞台裏”の存在感も大きいはずです。

今週は、誰にも見せない散らかった部屋を片づけるのにちょうど良いタイミングです。物理的な意味だけでなく、精神的な面でも人に見せないところを整理するとき。

人間には必ず白いところと黒いところがあり、黒いところを無理に抑圧して無理に捨てようとすればストレスがかかってしまいます。上手く黒い部分の置き場所を心の中につくり、仲良くつきあっていきましょう。

また、この天王星には土星(責任・節度)が激しくぶつかっています。土星は「年上の人」や「頼れる人」などのイメージもあります。

自分の情けない話を打ち明けたとしても幻滅せず、ジャッジや批判もせずにどんと構えてくれるような人と対話できれば、大きな喜びになりそうです。

牡羊座エリアの木星(成長・拡大)と天秤座エリアの水星(コミュニケーション・知性)が向かい合い、さらに水星と火星(意欲・闘争心)が調和的に繋がっていることから、誰かと対等に渡り合うために、今よりもっと賢く、聡明になりたい、と思うかもしれません。

学習意欲の高まり。留学や専門的な知識の習得をして自分を磨きたくなるタイミングです。

火星と金星(愛と喜び)が火花を散らし合う配置に。その影響で、地道な努力や試練に向かう選択をしたい自分としたくない自分との間で葛藤するかもしれません。

できれば、自分磨きが将来の自分の輝きになると信じ、最初の一歩を踏み出せると良いでしょう。

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