今週の空模様
「ひとりの人間の真摯な仕事は おもいもかけない遠いところで 小さな小さな渦巻をつくる」
──「小さな渦巻」茨木のりこ
今週、太陽は乙女座エリアを、天王星は牡牛座エリアを運行し、調和角度(120度)で繋がっています。基本10天体中6天体が逆行し、「過去を見直しながら進む」にはちょうど良いタイミングになります(水星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星が逆行中)。
古代バビロニアでは、牛は聖なるものでした。また、畑を耕す際には牛に犂(すき)を牽かせていたため、農耕に欠かせない存在でした。
乙女座のモチーフは収穫の女神であり、畝の女神でもあります。
牡牛座も乙女座もどちらも大地を司る「地エレメント」であり、人々が生きるため、また、豊かになるための糧を生む要素として重要な役割を持っています。
天王星は「改革・刷新」を司っており、公転周期は84年です。前回の牡牛座エリアの運行期間は1935年から1942年でした。この時期を振り返ってみると、おさまらぬ世界恐慌、中国などで発生した大飢饉、そして第二次世界大戦と、波乱続きでした。
天王星が牡牛座(食料・経済)を揺るがした、という読み方をするならば、今もまさにそのような「食料危機に備えるとき」「経済の大きな変化のタイミング」に私たちはいるのかもしれません。
すでに小麦などの価格高騰が始まっていますがこれがさらに進み、輸入に頼っている食料品が入手しにくくなることもあるかもしれません。
世の中を巡るお金の流れについて問い直し、良い循環を求めること。新しいお金(食糧)が動く仕組みができるようなイメージ。生産と消費のバランス。新しい経済のシステム。
何をして、どう収入を得るのか。働き方や雇用条件の是正が起こりそうです(例えば、長時間労働や短期契約、雇い止めの是正、勤務場所の自由や週休3日制、安定した雇用の希求といったテーマ)。
安定感のある社会を築くことへ人々の関心が向かう時代です。今週は、そんな時代の中で、せめぎ合いながらも自分たちの生活の新しい仕組みをつくり出し、進むことになりそうです。
蟹座の星模様
余裕が大事
太陽と天王星が調和的に繋がっていることにより、「コミュニケーションの見直し」ができそうな雰囲気。
「コミュニケーションが上手い」というと、理解度が高く、早く、スラスラと淀みなく喋れる姿を思い浮かべたりしませんか?
蟹座は、心や頭の中にある言葉を上手く早くアウトプットできていない、思っていることの100分の1も伝えられない、と感じることがあるかもしれません。今週は、そんな感覚を許す気持ちになれそうです。
そもそも、自分の伝えたい思いを、ぱぱっと短時間で伝えることが本当に「良い」ことなのでしょうか?じっくりと染み込んでいくような、時間をたっぷりとかけることによる伝わり方のほうが「良い」こともたくさんあります。
また、言葉は便利ですが、言葉ではない伝達方法もたくさんあります。微笑みや、差し伸べる手、見つめ返す視線などです。
蟹座の人は、態度や表情でのコミュニケーションは、無自覚でもきっとできているはずです。そのことに気がつけば、もっと楽に他者と交流ができるのだと思います。
また、天王星には土星(責任・節度)が激しくぶつかっています。土星は「時間をかけること」や「積み重ね」なども意味し、天王星とのこの配置は、焦らず時間を積み重ねることで生まれる深みを教えてくれます。
牡羊座エリアの木星(成長・拡大)と天秤座の水星(コミュニケーション・知性)が向かい合い、さらに水星と火星(意欲・闘争心)が調和的に繋がっていることから、過去に捨てた野心がメラメラと燃えてくるかもしれません。
やりたかったことが、今ならできるかも。密かな闘争心によって、再び取り組む強さを思い出せそうです。
火星と金星(愛と喜び)が火花を散らし合う配置に。その影響により、「余計な一言」「ムキになってやったこと」が問題になったり喧嘩に繋がったりしてしまうかも。
今週は、スパイや暗殺者、忍者になったつもりで、秘密を持つことや、口をつぐむこと、冷静さを保つことがカッコイイとイメージしておきましょう。反射的に言葉を出さないようにしましょう。
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