今週の空模様
たましいがこんな場所でゆれている つかまえてごらん闇に鳴く蟬
――東直子
今週の10日は魚座エリアでの満月。満月は新月で蒔いた種の実りを収穫するとき。今年の3月の魚座新月からフォーカスしてきたことが「満ちる」ようなタイミングです。
魚座新月の全体テーマは「今生きる社会に対するそれぞれの視座の確認」「痛みから押し出されることで目覚める」ことでした。
この半年の間に、状況を変えたいと思うことや、進化のために勇気を奮い立たせなければならないような出来事があったかもしれません。
今まで見えていなかったものが見えるようになった、と言ってもいいでしょう。盤石だと思っていた足場が脆弱であることに気づき、混沌とした世界の揺らぎに不安になっているかもしれません。
今週10日の満月では、その“不安定さ”を逆手に取ってポジティブに方向転換していけそうです。
この満月が起こるとき、太陽は乙女座エリアを運行しています。
乙女座は本来、常識を大事にし、社会的な正しさを持ち、合理的で現実的でいることを重視する星座です。しかし、今回は「直感や予感、霊感的センス」を指針として生かすような満月です。魂によって、自分を導いていくイメージ。
秩序の混乱はむしろ硬直した日常を変化させる「プラスの要素」だと柔らかく受け止めること。
また、この満月には牡牛座エリアを逆行中の天王星が調和的に繋がっています。今週の天王星は改革や刷新を司り、噓やごまかしのない、本当に得たいものに対する忠実な意志を思い出させるような力があります。
「直感的にやってみたいこと」を新しく見つけるのにも良いでしょう。
今週全体の天体運行は、5日に金星(愛と喜び)が乙女座エリアで運行開始。先週までバチバチとぶつかり合っていた太陽(メインテーマ)と火星(意欲・闘志)の角度が緩まり、少し落ち着きます。
先週に引き続き、火星と水星(コミュニケーション伝達)と木星(成長・拡大)は調和的なバランスで繋がって、世の中をどのように捉え直していくのか考えが進んでいきそうです。
満月の前後で、月は山羊座、水瓶座、魚座(満月)、牡羊座のエリアを運行します。
6日は安定感のある日、8日は朝活がおすすめな日です。10日には 水星(コミュニケーション・情報)が逆行開始。連絡の行き違いや勘違いには注意をしましょう。
魚座の星模様
サーカスの団長
5日に金星が乙女座を運行すると、「結婚運アップ」「契約交渉運アップ」の期間に入ります。
金星は、キラキラと輝くものや、嬉しいもの、楽しいこと、甘いものを象徴します。この金星がもたらす運をさらに良くするためには、柔らかな物腰や、楽観性、華やかさを意識すると良いでしょう。
上機嫌でいる人のところに幸運の女神がやってくるイメージです。
太陽と火星がぶつかり合う関係性は週前半で終わり、先週に浮上していた「自分はどこに帰属し、誰と一緒にいたら良いのか」というテーマに対して、自分の中で答えが出てくるかもしれません。
先週に引き続き、火星と水星と木星の調和的な繋がりで、「お下がりをもらう」「何かを相続・継承する」ことがテーマになります。
10日に水星が逆行を始め、古いアルバムや小さい頃に書いた手紙などが見つかったりしそうです。
今年3月の魚座新月では、自分の価値観を刷新する強さや、新しい環境へと旅立ち、自分が望む世界に辿り着こうとすることが、アファメーションテーマでした。
この半年で、転職や転属、親からの独立、地元から離れるなどの変化があった人もいるでしょう。
今週10日の魚座満月では、どれくらい自分のやりたいことができているのかを振り返ってみましょう。
多くの人を感動させる仕掛け人のような役割をできるかどうかをイメージしてみましょう。たとえるならば、サーカス一座の団長が人々を楽しませている姿です。どんな自分を見せるのか、演じるのか、楽しんでいきましょう。
あの人も、家で瓶ビールを楽しんでいます。Vol.1:小宮山雄飛「1日の終わりに、手作りおつまみと1杯を」