今週の空模様
「『乙女(virginal)』が意味するのは、男性に隷属しない自立した完結性であって、夫や恋人の召使や奴隷ではないということであった。処女母神とは、性的結合によって妊娠したが、決して夫に従属しなかった女性の元型だったのである。」
――『サターン 土星の心理占星学』リズ・グリーン著、鏡リュウジ訳(青土社)
乙女座は、自分に降りかかる暴力や災いに対してやわな対応をする星座ではありません。理不尽な物事には隅々まで納得がいくように分析し、抵抗し、正していく力があります。
今週は先週に引き続き、メインテーマを担う太陽と火星(意欲・闘志)が殴り合うような配置。
サイン(星座)には、男性、女性の2つの“性別”があるとされています。能動性と受動性、昼夜、陰陽などの対概念に対応していると考えられます。天体には、男性、女性、中性の3つの区分があります。
今週は、バランス的に能動性(男性サイン)が多く、物事が動きやすい印象です。
太陽は女性サインである乙女座を運行していますが、男性天体である火星+男性サインの双子座に大きく揺さぶられています。この影響により、世の中の情報や仕組みについて明らかにしていこうという働きが起こりそうです。
畑にやってくる害虫を駆逐していくようなたくましさで、嘘や欺瞞を暴いていくこともありそうです。
厳しい分析眼を持つ女神のもとで、要らないものが明確になり、どんどん断捨離できるタイミング。
水星(コミュニケーション・伝達)、火星、木星(成長拡大)の3天体は調和的に繋がります。
水星は天秤座エリア、火星は双子座エリア、木星は牡羊座エリアを運行しています。
水星が運行する天秤座のモチーフである、女神アストライアーの持つ天秤は、公平と平等を表すものです。大きなスキャンダル発覚やスクープが世の中を賑わせるかもしれません。
乙女座の星模様
しなやかに考えること
先週に引き続き、太陽と火星がぶつかり合う影響で、「曖昧なものをはっきりとさせ、データや根拠を疑っていくことで何度も自分自身の内側の価値観(物差し)を変えていく」ことをテーマにすると良さそうです。
「事実(できごと)」がひとつであっても、人間はそれぞれの価値観によって、違うものの見方をし、そのフィルターを通したものを「(そのひとの)真実」とします。
そのため自分と誰かの「真実」を突き合わせたときに食い違いが起こることがあります。それを解消するために、相手の持つフィルターを理解しようと試行錯誤することになるかもしれません。
水星と火星、木星が調和的に繋がり、「わかろうとする努力」で視野を広げることができそうです。
乙女座は、決まりやシステムを一律に広げることで、世の中に公平をもたらそうとする性質を持っていますが、この「一律化」は、少数派が多数派にのみ込まれてしまう危険な面も持っています。
今週は今まで見えなかった少数派の存在を丁寧に汲み上げ、より良い公平さを考えるタイミングにできそうです。
月は日々の気分や周囲の雰囲気(バイブス・バイオリズム)に働きかけます。今週、月の運行は、乙女座から天秤座、蠍座、射手座、へと移り変わっていきます。
週の序盤、29日午後から9月1日明け方まで、月は「天与の財産」を意味する場所を運行します。水星と重なったあと、火星、金星とそれぞれ調和角度を取り、それから木星の正面につき、さらに土星とも調和角度を取り、順々にハーモニーを響かせます。
家計簿をつけたり、今後の資産運用について情報の整理をすると良さそう。株を持っている人は見直しも吉。
1日午前から3日明け方まではコミュニケーションに使うのが向いています。親密な関係の人とスケジュールを打ち合わせしたりするイメージです。
9月3日朝からは家の中のことをチェックしましょう。忘れていた雑務を思い出すかも。
「強くならなきゃいけない。通じるものがある役でした」唐田えりかが語る、『極悪女王』の舞台裏