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8月29日〜9月4日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「『乙女(virginal)』が意味するのは、男性に隷属しない自立した完結性であって、夫や恋人の召使や奴隷ではないということであった。処女母神とは、性的結合によって妊娠したが、決して夫に従属しなかった女性の元型だったのである。」
――『サターン 土星の心理占星学』リズ・グリーン著、鏡リュウジ訳(青土社)

乙女座は、自分に降りかかる暴力や災いに対してやわな対応をする星座ではありません。理不尽な物事には隅々まで納得がいくように分析し、抵抗し、正していく力があります。

今週は先週に引き続き、メインテーマを担う太陽と火星(意欲・闘志)が殴り合うような配置。

サイン(星座)には、男性、女性の2つの“性別”があるとされています。能動性と受動性、昼夜、陰陽などの対概念に対応していると考えられます。天体には、男性、女性、中性の3つの区分があります。

今週は、バランス的に能動性(男性サイン)が多く、物事が動きやすい印象です。

太陽は女性サインである乙女座を運行していますが、男性天体である火星+男性サインの双子座に大きく揺さぶられています。この影響により、世の中の情報や仕組みについて明らかにしていこうという働きが起こりそうです。

畑にやってくる害虫を駆逐していくようなたくましさで、嘘や欺瞞を暴いていくこともありそうです。

厳しい分析眼を持つ女神のもとで、要らないものが明確になり、どんどん断捨離できるタイミング。

水星(コミュニケーション・伝達)、火星、木星(成長拡大)の3天体は調和的に繋がります。

水星は天秤座エリア、火星は双子座エリア、木星は牡羊座エリアを運行しています。

水星が運行する天秤座のモチーフである、女神アストライアーの持つ天秤は、公平と平等を表すものです。大きなスキャンダル発覚やスクープが世の中を賑わせるかもしれません。

牡牛座の星模様

マイペースを保つこと

今週は、能動的な男性サインエリアを運行する天体が多いことから、女性サインの牡牛座は、せかされるような気持ちになり、自分のペースが乱されるかもしれません。

先週に引き続き、太陽と火星がぶつかり合う期間は、「自己表現」をテーマにすると良さそうです。

誰に、どんなことを伝えたいのか(伝えたくないのか)、それはどんな方法で行うのが良いのか確認することです。

たとえるならば、あるモチーフを描こうとしたときに、水彩絵の具を使うのか、油彩絵の具を使うのか、それともペンを使うのか、もっとも相応しい道具を選ぶために試し描きをするイメージです。

水星と火星、木星が調和的な配置になることで、自分の深層心理への気づきがあるかもしれません。自己の本質を省みることは、自己表現のための大きな糧になります。自分のことも相手のことも観察する目を持つと吉。

月は日々の気分や周囲の雰囲気(バイブス・バイオリズム)に働きかけます。今週、月の運行は、乙女座から天秤座、蠍座、射手座、へと移り変わっていきます。

週の序盤、29日午後から9月1日明け方まで、月は「他者奉仕」を意味する場所を運行し、水星と重なったあと、火星、金星とそれぞれ調和角度を取り、それから木星の正面につき、さらに土星とも調和角度を取り、順々にハーモニーを響かせます。

誰かのために一肌脱ぐようなタイミングになりそう。

1日午前から3日明け方までは「パートナーシップ」を意味する場所を運行。目の前にいる人をじっくり観察すると面白いことに気がつくかも。

9月3日朝からは休憩時間。あまり根を詰めないこと。静かな時間の中で、手元にある幸せをじわじわ感じることができるかもしれません。

先週からあった、土星(試練・責任)と、金星(愛と喜び)と、天王星(改革・刷新)の3天体の厳しいぶつかり合いは、今週後半には解けていきます。週末にはリフレッシュする時間をたっぷり設けると吉でしょう。

唐田えりか

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