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7月4日〜7月10日 蠍座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の蠍座(10/24~11/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「人間の歴史は、ブレーキがないまま、ゴールの見えない霧の中を走り続けている。だが、もし人間がこれからも存在し続けてゆこうとするのなら、もう一度、そして命がけで、ぼくたちの神話をつくらなければならない時が来るかもしれない」
――星野道夫

今週は、水星と金星が順に土星と調和的な角度をとります。土星が司るのは社会的責任や社会の構造、ルールなど。

この週では土星は逆行をし、「再確認」や「過去の振り返り」をしていきます。そこに知性やコミュニケーションを司る水星と繋がると、膠着状態をリセットするために異なる角度からの取り組みを考えるようなエッセンスになります。やり直しの力です。

また、人間が社会の中で生きていく上で大切なものは何か、じっくり思索するタイミングになりそう。

土星と、愛と喜びを司る金星が調和的に繋がると、「愛するものの不利になる社会制度を、多少無理してでも変えたい」という声が街に溢れてくるかもしれません。

また、「世代的な事象」「社会全体を揺るがすもの」を司る冥王星と、意欲や闘う力を司る火星がぶつかり合う配置が5日まで続きます。

懐かしい過去や場所を愛慕しながら、長期的に取り組むべき大きなテーマに目覚めるかもしれません。失ったものを想い、喪失感を超えて、未来を選んでいく姿勢です。

火星が5日に牡羊座エリアから牡牛座エリアへ移動し、持久力や自分の欲求を通そうとする強さを発生させます。妥協せず、強固なスタイルを貫くイメージ。

水星は週の前半は双子座を運行、後半は蟹座エリアを運行していきます。

「言葉」や「メッセージ」を司る水星が、理屈や理論(双子座)から、心や感情を大切にするエリア(蟹座)へと移るのです。

蟹座エリアを水星が運行すると、何かを伝えたいときに、自分でよくわかっている事柄こそ相手にうまく説明できないことがあるかもしれません。

真摯に、わかりやすくすることが大切です。また、「自分たち」という意識が強まり、家族や出身地、国家や民族といったさまざまな単位で、それぞれが自陣を守るために過剰な反応をしてしまうかもしれません。苛烈な言葉が飛び交うことも。

蟹座エリアを運行する太陽(メインテーマ)と、牡牛座エリアを運行する天王星(改革・刷新)が調和的に繋がることで、「嘘やごまかしのない生き方をするために、試行錯誤を繰り返し、努力をする」というムードが社会に広がっていきます。

「変わっていこう!」というポジティブなパワー。

10日は蠍座エリアを月が運行し、冥王星・海王星と「小三角」という調和的フォーメーションを作ります。

月(個人の感性)と冥王星(大きな時代の流れ)と海王星(夢や水面下の集合意識)の繋がりは、自分で感じ、考え、確信を得て、旧タイプの社会によって持たされていた欲望(毒)から抜け出す可能性を表します。

折しも、この日は投票日です。まるで選挙の投票用紙が、時代と個人の願いとを繋ぐチケットのように見えます。

「自分が生きるために何が大切なのか」「どんな時代に生きていきたいのか」を強く心に思い描きながら、社会が変革されていく大きな節目として投票し、個(月)と時代(冥王星)とがリンクするのを体感してみるのも良いでしょう。

蠍座の星模様

純度高く

5日に火星が「私とあなた」という1対1の場面に入ります。

パートナーや、バディ関係の同僚、契約相手、喧嘩相手、ライバルなど、さまざまな関係性の中で、メラメラと火星が燃えています。

火星の燃えるパワーは、うまく使えば勝負強さに繋がります。しかし、コントロールを失うと、争いの力にもなるので注意は必要です。対人トラブルが起きないように短気は禁物です。

水星が「遠方への旅」「ここではないどこか」「体系的な叡智」を意味する場所を運行し始めます。

この場所には太陽も運行していることから、学ぶことで迷いを消して、自分のために自分が強くなれるタイミングにできそうです。知識が力になってくれそう。海外との縁も増えるかもしれません。

5日までの水星と土星の調和的な繋がりは、親密な間柄の人をフォローするような場面になりそう。

家族の体調管理には念のため気をつけると良いでしょう。サポートが必要なのかもしれないので、そっと確認するのもおすすめです。

この配置に、土星と金星が仲良く繋がることがプラスされると、何か手間がかかったとしても、そのあとに、素敵なご褒美や授かりものが降ってくるような場面になります。

愛が深まったり、穏やかで安心した気持ちになったりできそう。何か出来事があったときは、俯瞰して、全体で何が起きているのか眺めてみることが大切かもしれません。

10日の「小三角」は、蠍座自身の位置に月があります。依存から脱却したい気持ちがあるところに、ひとりの人間として独立する力を授かりそう。

価値観の変化が気持ちを楽にしてくれそうです。社会通念上の“良いこと”や“幸せ”というものに影響された欲望から少しずつ自由になる良いタイミングです。

本当の自分の幸せは、世間のいうところの“幸せ”とは違うかもしれないことに気がつくかも。

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