今週の空模様
今週は11日に、知性とコミュニケーションを司る水星が牡羊座エリアを抜け、牡牛座エリアに入ります。
牡羊座らしい直感的でストレートな思考や人との関わり方が、牡牛座の性質である現実的・安定志向なものに切り替わります。
15日には、意欲やバイタリティを司る火星が、水瓶座エリアから魚座エリアに移動。
水瓶座の論理的で押しの強い力が、魚座の感覚的で柔らかなエッセンスへとバトンタッチ。理屈ではなく共感をもとにしたエッセンスが広がりそうです。
火星を含め、愛と喜びを司る金星、成長と拡大を司る木星、夢やスピリチュアルを司る海王星の4天体が魚座エリアを運行することになります。
自己の精神と、他者との魂的なものとの共鳴感覚が無意識の中でうごめき合い、混沌とした世界になるかもしれません。正解を求めるほどに混迷していくタイミングです。
17日の天秤座エリアで起こる満月は、牡羊座にいる太陽(主軸テーマ)、天秤座にいる月(個人や心理)に、山羊座にいる冥王星(強大な運)が緊張状態で繋がっています。
この満月のテーマは、「起きた過ちを糧にし、限界を見極めて切り替え、マクロな視点を持つこと」です。
浅い眠りの中でぼんやりとしていた人々は、「より良い社会」にしたいという希望を持っています。
しかし、「より良い社会」を“ぼんやりと”求めたために「社会の悪いところは無視し、良いところ」だけをピックアップして見つめてしまい、希望的観測や自分にとって都合の良い情報ばかりを集めてしまう「確証バイアス」のために、世界全体を見ることができなくなっていたのかもしれません。
今回の満月は「失敗」が表れてくるタイミング。ここでやっと、これまでの偏りに気づくことになりそうです。
「失敗」は、失敗であった、過ちであったと認識することでしか存在できません。「失敗」に至るまでの流れを遡り、確認し、今を見つめ、認める強さがあってこそ、改善に繋がります。
「失敗」は、個人単位のつまずきだけでなく、大きなショックを伴う世界や日本全体のニュースとして表れるかもしれません。
視点や価値観の偏りを修正していくためには、失敗を糧にすることが大切です。大きな出来事でも、市井の人(一般の人)がそれぞれ自分ごとだという意識を強く持つことが求められます。
「立派な理念や目標」や「解決策」があったとしても、選ばれた人(偉い人や幹部だけ)が知っていて何とかするだろう、と放置するのではなく、小さな自分がやるからこそ意義があると、精神的連帯感を持ち、社会的アクションを実行することが日常に必要だと気がつくのです。
天秤座の星模様
バランスを崩す勇気
水星が「深い関係性(しがらみ)」や「繋がりの中での変容」「継承」を意味する場所に入ることで、親族との連絡や交流が生まれそうな雰囲気です。
魚座エリアに移動した火星は「奉仕的労働」と「自己ケア」を意味する場所を運行します。
先週に引き続き、金星、木星、海王星もここに運行していることから、担当者があいまいだった業務を担うことになったり、公私を問わず、誰かのケアやフォローを引き受けたりするようになりそうです。
満月は「自分自身」を意味する場所で起こります。
誰かのつまずきや失敗が自分のものとして感じられるような出来事があるかもしれません。人の痛みや苦境に、エンパシーを持つことで、自分の認知体系が変わっていくタイミング。
天秤座はバランス感覚を司り、中庸さを求める傾向があります。
しかし、その性質が強く出すぎてしまうと、「どちらの言い分もあり」「喧嘩両成敗」「どっちつかず」を選ぶことがあります。
今週の満月では、「失敗」から学ぶためには、そのバランス感覚を“保つ”働きを無視して、あえて破壊力を持って根底からやり直す勇気が必要になるかもしれません。
前提条件を疑い、問い直すことで、見落としていたものや偏見に気がつくタイミングになるでしょう。
全体性を大切にし、大きな視点で状況を考えるときには、自分に対して懐疑的になることが大事です。
自分の立ち位置や感性、価値観が、どうやって構築されてきていたのか振り返るのも良いでしょう。
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