Feel

4月4日〜4月10日 乙女座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の乙女座(8/23~9/22生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「自然の崇高さや、人間性の尊厳と創造性の愚かで謙虚な基盤を思い出させる声に耳を傾けることが求められている」

――トマス・ムーア『ヨブ記』序文より

今週の天体配置の特徴として、まるで「3組のデュエット」が銘々のステージで歌っているような雰囲気があります。

まず「牡羊座エリアにいる太陽と水星」、次に「水瓶座エリアにいる土星と火星」、それから「魚座エリアにいる木星と海王星」です。

牡羊座エリアを運行する太陽(シーズンのメインテーマを表す)と水星(知性や思考)の重なり合う響きは、理想を現実にするために肉体性を伴う直観力で葛藤を乗り越え、粘り強く新しい物語を探求していく力となります。

水瓶座エリアでは土星(試練と責任)と火星(意欲や切り開く力)が重なって運行し、慢性的な問題にメスを入れるような強い力を呼び起こします。論理的に可能で現実的なところから手をつけることになるでしょう。

魚座エリアの木星(成長や拡大)と海王星(夢やスピリチュアル)は、先週に引き続き重なり合い、スピリチュアルな力で、世界中の人々とサステイナブルな夢を共有し、溶け合っていく歌を奏でているイメージです。

また、6日には金星(愛と豊かさ)が魚座エリアを運行し始めます。

占星術では、基本10天体とそれぞれの天体が運行するサイン(星座)とは、組み合わせにより特徴的な関係になることがあります。

そのひとつに「高揚」という関係性があり、ある天体があるサイン(星座)を運行すると、その天体の働きが強まるのです。

そして、金星にとっては魚座が「高揚」のサイン(星座)。今週金星は魚座に入ることで活力を増し、人々を陶酔させたり、(過剰に)きらきらと美しい夢を振りまきながら力を広げていきます。

美しい物語に癒やされる半面、プロパガンダされることもあるかもしれません。現実と理想とが錯綜する中で、「今現在を見つつ、理想や未来について、それぞれの感性で考えていく」1週間になりそうです。

乙女座の星模様

夢の約束

牡羊座エリアを運行する太陽と水星は、「深い関係性(しがらみ)」や「繋がりの中での変容」「継承」を意味する場所を運行します。

何かを受け取ることで、新しい自分の物語が始まったり、アイデンティティの刷新があるかもしれません。継承に関する事務手続きなどもイメージできます。

仕事の場面であれば、先輩が抜ける穴を埋めるように、業務を引き継ぐことや、プライベートであれば、遺産相続や養子縁組なども該当します。

まったく異質なものとの遭遇になるかもしれませんが、しっかりと見極めて、判断してから深く関わっていきましょう。

水瓶座エリアにいる土星と火星が重なりつつ、「他者適応」「奉仕的労働」と「自己ケア」を意味する場所を運行しています。

責任感が強まりすぎ、仕事をしすぎてしまうかもしれません。休むのも仕事のうちと思って、タイマーをかけながら働きましょう(1時間に一回はストレッチすることを推奨)。

12の星座にはそれぞれ司る体の部位があり、乙女座は「腸」を司っています。

火星が4月15日に魚座エリアに移動するまでは特に腹部のケアをするのがおすすめです。刺激物や生もの、冷えなどを極力避けると良いでしょう。

魚座エリアでは木星と海王星は重なり合い、金星も、同じ「パートナーシップ」や「公式な契約を交わす」という意味がある場所を運行していきます。

乙女座にとって魚座は同じ「柔軟宮」であり、真正面にいて、目がバッチリ合うような関係性です。

成長や拡大を司る木星と境界線を曖昧にする海王星の組み合わせは、「夢やロマンいっぱい」「とても気前が良い」約束をするような人にも見えます。

本当に実行力の伴った気前の良さであれば問題ないのですが、不履行となる可能性も無きにしも非ずです。

大きな約束、契約をするのであれば、慎重に確認しながら進めましょう。

唐田えりか

「強くならなきゃいけない。通じるものがある役でした」唐田えりかが語る、『極悪女王』の舞台裏

見る / PR